NECは、生産から販売まで一連の業務をサポートし、経営視点による生産部門の業務プロセス改善を可能とする、プロセス製造業向けERPパッケージ「FlexProcess（フレックスプロセス）」の品質管理領域を強化して、2008年10月6日より販売を開始した。
NECの「FlexProcess」は、製造・装置業を中心に約330社の導入実績を持つNECのERPパッケージ。今回の製品は、相次ぐ食品や日常品に関する事件・事故を背景に、得意先への品質開示、問題発生時のクレーム原因／影響の追跡といった処理の迅速化が課題となっている製造業のニーズに対応するもので、(1)源流からの品質管理、(2)品質検査の設定強化、(3)問題発生時の迅速な対応に向けた機能強化が含まれている。
(1)原料検査・工程分析にも対応し品質の源流管理を実現
従来の製品完成時の検査機能に加え、原料検査、工程分析の管理に対応することで、原料調達から生産工程、製品出荷までの品質管理を可能にした。生産プロセスの源流からの作り込みによる品質の向上が期待できるほか、品質に異常が発生した場合の原因特定も容易となる。また、源流管理の徹底によって品質のトレースを行い、取引先からの問い合わせやクレームにも迅速に回答できるようになる。
(2)品質検査にグレード判定や得意先別検査規格を導入
品質管理の合否判断に、グレード判定や得意先別検査基準を導入。液体、粒子など形状が一定でない製品や品質基準に幅のある製品での合格基準におけるグレードの設定、および、同一の製品に対する取引先ごとの合否基準の変更が可能になったことで、プロセス製造業の検査業務に柔軟に対応可能となった。
(3)品質情報と在庫情報の連携により問題発生時の迅速な対応にも適応可能
「FlexProcess」の1システムで品質情報と在庫情報が連携管理されるようになり、品質検査結果を在庫データや出荷データへ即時に反映可能となった。それによって万が一、品質に問題が発生した場合でも、生産中止・出荷停止など即座に対応できるようになる。
価格は575万円から（税別）。今後3年間でプロセス製造業向けに50社への導入を目指す。
「FlexProcess」製品情報ページ
http://www.nec.co.jp/flexprocess/
