日本オラクルは2010年3月2日、統合アプリケーション・テスト・ソリューションの最新版「Oracle Application Testing Suite 9.0」の国内提供を開始すると発表した。最新版では、機能テストと負荷テストを自動化するJavaベースの統合テスト用スクリプト作成プラットフォーム「OpenScript」などが新たに加わった。
Oracle Application Testing Suite 9.0には、以下のコンポーネントが搭載されている。
「Oracle E-Business Suite Accelerators」（新機能）
オラクルの中堅企業向けERP「Oracle E-Business Suite」アプリケーションの機能テストと負荷テストの自動化をサポートするコンポーネント。「Oracle E-Business Suite Release 11i.10」、「Oracle E-Business Suite Release 12」の両方に対応し、ウェブとOracle Formsベースのアプリケーションインターフェイスを自動化するテストスクリプトが作成可能になっている。
OpenScriptのスクリプト作成インターフェイスを活用し、Oracle E-Business Suiteによる業務トランザクションをブラウザ内で実行するだけで、自動化されたテスト用スクリプトを記録可能。さらに、同じインターフェイスを使って、スクリプト実行、スクリプト入力のパラメータ化、カスタムテストケースの追加が可能で、内容を検証したり、Javaでスクリプトをプログラム的に拡張することができる。
また、このインターフェイスは、自動化された負荷テスト用スクリプトの作成にも使用可能。スクリプトは、負荷テストの「Oracle Load Testing」内で何千人もの仮想ユーザーにより実行され、Oracle E-Business Suiteアプリケーションのパフォーマンスを検証できる。
「OpenScript Java-Based Scripting Platform」（新機能）
自動化された機能テストと負荷テスト用スクリプトを作成できる統合型スクリプト作成プラットフォーム。機能テストの「Oracle Functional Testing」のコンポーネントとして、直感的なスクリプト作成インターフェイスと、EclipseベースのJava IDEを組み合わせた柔軟性を可能にし、高度なスキルを持つ品質保証の専門家や、反対に経験の乏しいテスト担当者のニーズにも対応している。テスト対象となるのがオラクルのアプリケーションであっても、カスタム・ウェブ・アプリケーションやSOAベースのウェブサービスであっても、標準ベースの統合ソリューションだけで、自動化された機能テスト・スクリプトと負荷テスト・スクリプトを作成可能。
「Siebel CRM Accelerators」（強化機能）
Siebel CRMアプリケーションには、「Oracle E-Business Suite Accelerators」と同等のメリットを持つ「Application Testing Suite」アクセラレーターがすでに用意されている。今回のリリースでは、新しいOpenScriptプラットフォームを活用し、アクセラレーターがさらに強化されている。
「Oracle Application Testing Suite」
http://www.oracle.com/technology/global/jp/products/oem/prod_focus/etest.html
「Oracle E-Business Suite」
http://www.oracle.com/lang/jp/applications/e-business-suite.html
「Siebel CRM」
http://www.oracle.com/lang/jp/applications/crm/siebel/index.html
日本オラクル
http://www.oracle.co.jp/
