[中国電脳事情]

2015年9月2日(水)足立 治男

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中国のインターネット保険市場が3年間で26倍に

─深セン商報（2015年8月18日）

　中国保険業界協会が先頃発表した報告と統計によると、2014年におけるインターネット保険（インターネットで加入手続きが行える保険商品）の業務収入高は858億9000万元（約1兆6220億円）で、2011年と比べて26倍に成長したことが判明した。

　市場成長の動向は2015年に入って顕著となった。2015年上半期の収入高は816億元で、前年同期比の2.6倍となっている。これは2014年全体の収入高に接近した数字であり、店頭や対面でのオフライン契約を含めた保険料収入全体への貢献率が14％に達している。こうした統計から、インターネット保険は中国の保険業界を牽引する主要商品として定着したことがうかがえる。

　保険料収入の内訳を見てみる。2014年においては、損害保険の保険料収入が505億7000万元（前年同期比114％増）、対人賠償保険が353億2000万元（同5.5倍増）となっていた。それが2015年上半期においては、損害保険の保険料収入が363億2000万元（前年同期比69％増）、対人賠償保険が452億8000万元（同3.4倍）増となった。また、2015年6月現在でインターネット保険を取り扱っている中国の保険業者は96社に上り、2014年末の85社から11社も増加している。