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2018年7月19日(木)日川 佳三（IT Leaders編集部）

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　NECソリューションイノベータの「NeoFace KAOATO」は、顔認証を入退出管理などに応用した顔認証業務パッケージソフトである。特定人物の監視や入退出管理などに利用できる。新版では、カメラで撮影した人物の顔情報から人物の位置を分析し、カメラ間の移動経路を動線情報として提供できるようにした。

図1：NeoFace KAOATOに追加した、動線情報を保存・分析できる機能の概要（出典：NECソリューションイノベータ）
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　位置を分析した人物の顔情報にIDを付与して、動線情報を保存できるようになった。ログ情報から期間を指定して動線情報を抽出することによって、来場者ごとのリピート分析などができるようになった。

　新版ではまた、FieldAnalystの一部機能を組み込み、マスクやサングラスなどを装着した顔の検出が可能になった。

マスクやサングラス、帽子を装着した人物の検出率を改善

　FieldAnalystは、定点カメラによる映像から人物を検出し、その顔画像をもとに性別と年齢層を自動的に推定し、計測結果を出力するソフトである。店舗に来客した客層の分析や、デジタルサイネージが見られているかどうかの調査などに利用できる。

　新版では、マスクやサングラス、帽子を装着した人物の検出率を改善した。これにより、未検出の人物を減らし、より正確なデータを収集できるようになった。既存製品と比較して人物検出率が約20％向上するとしている。

図2：FieldAnalystを強化し、マスクやサングラス、帽子を装着した人物の検出率を改善した（出典：NECソリューションイノベータ）
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図3：FieldAnalystに追加した、グループ属性推定機能の概要（出典：NECソリューションイノベータ）
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　スタッフを検出する機能も追加した。店員の制服をあらかじめ登録しておくことで、カメラに映る店員をスタッフとして検出し、検出人数から除外できる。これにより、来場者だけを対象としたデータを取得できるようになる。

　グループ属性を推定する機能も追加した。人物個人の属性だけでなく、友人同士や家族といった、グループ属性を推定できるようになった。これにより、グループ単位で来場者層を分析できるようになった。