日本IBMは2020年9月1日、RPA(ロボットによる業務自動化)ロボットの遠隔監視・運用支援サービス「オートメーション・オペレーション・コマンド・センター」(以下、AOCC)を開始した。価格(税別)は、IBM Cloud上で動作するSaaS型クラウドサービスの場合、月額45万円から。初期費用は別途必要。
AOCCは、RPAロボットの遠隔監視・運用支援サービスである(図1)。IBMの監視センターからユーザーのRPA環境をリモートで監視する。RPAロボットのスケジュール調整、稼働時間の監視、障害・改修サポート、メンテナンスと負荷分散、品質保証、――などの運用業務を継続的に実施する。2017年から世界中の180社以上1800以上のRPAロボットを監視してきた実績があるという。
著名なRPAソフトウェアの運用を支援する。AutomationAnywhere、Blue Prism、UiPathのほか、IBM Datacap、RDA製品のWinAutomationやOpenSpanを監視・運用できる。RPAとAIを組み合わせた業務プロセスの運用も支援する。RPAに関連したインフラや操作対象アプリケーションの監視も可能であり、独SAPのOperations Control Centerとの連携も予定する。
AOCCが提供する主な機能は、以下の通り。
- RPAロボットの有効化(RPAロボットの品質チェックとスケジュール調整)
- 稼働監視(操作対象アプリケーションやインフラを含む)
- インシデント管理(チケット起票、通知、エスカレーション)
- AIによる障害の診断と、自動復旧
- メトリクスの管理と、洞察に基づく改善提案