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IIJが“脱PPAP”ツール、メール添付ファイルをダウンロードURLに自動変換する「mxHERO with IIJ」

2025年7月8日(火)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)

インターネットイニシアティブ(IIJ)は2025年7月8日、メールセキュリティサービス「mxHERO with IIJ」を提供開始した。クラウド型のメール中継サーバーとして動作し、メール中継時に添付ファイルを取り出してクラウドストレージに格納したうえでダウンロードURLに置き換える。米mxHeroの「Mail2Cloud」をベースに開発したもので、企業にPPAP方式以外の手段を提供して、セキュアなファイルのやり取りを促す。料金は個別見積もり。

 インターネットイニシアティブ(IIJ)の「mxHERO(エムエックスヒーロー) with IIJ」は、メール添付ファイルを取り出してクラウドストレージのダウンロードURLに変換するクラウドサービスである。米mxHeroの「Mail2Cloud」をベースに開発したもので、メールを介したセキュアなファイルのやり取りを促す。

 図1はmxHERO with IIJの仕組みである。クラウド型のメール中継サーバーとして動作し、メール中継時に添付ファイルを取り出してクラウドストレージに格納したうえでダウンロードURLに置き換える。

 仕組み上、あて先やファイルを誤って送信した場合でも、送信者側の操作でファイルのダウンロードURLを無効化できる。なお、クラウドストレージには「Box」や「OneDrive」などを指定できる。

図1:「mxHERO with IIJ」の動作の仕組み(出典:インターネットイニシアティブ)
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 料金は個別見積もり。必要に応じて、メールセキュリティサービス「IIJセキュアMXサービス」などと組み合わせた運用が可能で、マルウェアやフィッシングメールへの対策など、受信メールに含まれるセキュリティ脅威への対策レベルを高めることができる。

 IIJは、ZIP暗号化ファイルをメールに添付し、復号パスワードを別送するPPAP方式の問題点に着目して同サービスを提供する。「PPAPにはセキュリティ上の課題が残る。暗号化されているためにゲートウェイ上で添付ファイルのマルウェア検査ができないほか、第三者にパスワードがわたってしまうリスクがある。2020年には内閣府/内閣官房が全面廃止を発表するなど、脱PPAPの動きが広がっている」(IIJ)

 一方、PPAP以外のファイル受け渡し手段として、メール送信時に添付ファイルをオンラインストレージにアップロードし、ダウンロードURLをメール本文に貼り付けて送信する方法がある。これを手動ではなく自動で実施するメール中継サーバー製品がすでにあり、mxHERO with IIJもその1つである(関連記事PPAP方式に関する記事一覧)。

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IIJ / PPAP / メールセキュリティ / 情報漏洩対策 / クラウドストレージ

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