パンドウイットコーポレーション日本支社は2022年8月3日、パッチコード接続管理システム「RapidID 接続管理システム」を販売開始した。サーバールームやデータセンターにおけるパッチコード(ネットワークケーブル)の配線管理を省力化するシステムである。同社製ケーブルに付いているバーコードをスキャナで読み取ると「スイッチのどのポートと、パッチパネルのどのポートがつながっているか」といった情報を登録できる。
米Panduitの日本法人であるパンドウイットコーポレーション日本支社の「RapidID 接続管理システム」は、サーバールームやデータセンターにおけるパッチコード(ネットワークケーブル)の配線管理を省力化するシステムである。
専用のバーコードが付いた同社製ネットワークケーブルの両端を専用スキャナで読み取ると、「スイッチのどのポートと、パッチパネルのどのポートがつながっているか」といった情報を登録できる。管理情報は、CSVファイルとして出力可能である(図1)。
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RapidID 接続管理システムの導入効果について同社は、「パッチコードの接続管理にかかっていた時間とコストを50%削減する」と説明する。バーコードが付いた専用のケーブルを使うことで、ケーブルに管理用のラベルを貼り付ける手間が要らなくなる。また、専用のモバイルアプリと専用スキャナにより、接続状況の入力に要する負荷が減る。データの登録後は接続状況の追跡も容易である。
管理可能な最大ケーブル接続数は、1プロジェクトあたり7万5000接続。モバイルアプリはiPadまたはAndroidタブレットにインストールして使う。専用スキャナはタブレットとBluetoothで接続する。モバイルアプリでスイッチなどの機器IDを手動で登録した後、機器のポートに接続しているケーブルを順番にスキャンして登録していく。ケーブルのもう一方の端であるパッチパネル側も同様に、パッチパネルIDを手動で登録した上でケーブルを順番にスキャンして登録する。
データを登録しておけば、接続先の探索が容易に行える。接続先を知りたいパッチコードの片端をスキャンすると、もう一方の片端が記録上どこに接続しているかがモバイルアプリで分かる。また、ケーブルの片端と、もう一方の片端をともにスキャンして、スキャンした片端同士が同一ケーブルかを判定する使い方も可能である。