肥後銀行(本店:熊本県熊本市中央区)は、被災時における基幹系システムの復旧を想定し、国内2カ所に設置したデータセンターの切り替え運用を2025年5月18日から24日まで実施した。切り替え先においても基幹システムの全業務が安定して稼働することを確認した。同行の基幹システム構築・運用を担う日立製作所が2025年7月2日に発表した。
肥後銀行は、熊本県熊本市中央区に本店を置く、九州フィナンシャルグループ傘下の地方銀行である。「肥銀」「肥後銀」の略称で呼ばれている。
同行は2019年7月から、Linuxベースの基幹系システム(日立製作所のオープン勘定系システム「Banks’ware for Open Platform」)を運用している(関連記事:肥後銀行、次期勘定系システムを2019年5月から稼働へ、メインフレームからLinuxに移行/肥後銀行、Linuxベースの新基幹システムが稼働開始)。
図1:肥後銀行が災害を想定して実施した、基幹系システムのデータセンター切り替え試験の概要(出典:日立製作所)拡大画像表示
運用構成として、大規模災害などにおける事業継続性の観点から、日立が運営する国内2カ所のデータセンターの両方で本番運用が可能なシステム構成を採っており、運用環境の切り替えを可能にしている(図1)。さらに、通常時に稼働している第1センターのデータやログをほぼリアルタイムに第2センターに複製することで、災害時でも迅速に業務を再開できる仕組みを持つ。
肥後銀行はこれまで、使用機器の正常性の確認や切り替え訓練の観点から、休日に限定して第2センターで基幹系システムを稼働させることがあったという。今回、災害を想定した災害想定復旧試験として、2025年5月18日~24日の期間、全業務を第2センターで稼働。基幹システムの全業務が複数連続日にわたって安定して稼働することを確認している。
「一般的に、金融機関が災害対応用に予備として設けているデータセンターは、一部業務の縮退運用を前提とした最小限の構成としているケースが多いため、災害時に全業務を予備のセンターに切り替えて事業継続を図ることは困難である」(日立)。これに対して肥後銀行は、通常稼働環境と同様のシステムをバックアップセンターに構築し、全業務を稼働できるようにしている。
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