[事例ニュース]

肥後銀行、次期勘定系システムを2019年5月から稼働へ、メインフレームからLinuxに移行

日立が移行プロジェクトを発表

2018年2月26日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立製作所は2018年2月26日、肥後銀行(本店:熊本県熊本市)の次期基幹系システムのベンダーとして採用されたと発表した。勘定系システムを、メインフレームからLinuxにリプレースする。2019年5月の稼働開始を予定する。

 肥後銀行は現在、メインフレームを用いた日立製作所の地方銀行向け基幹システムパッケージ「Banks'ware」を使っている。日立製作所は、Banks'wareの後継にあたるシステムとしてLinuxを使ったオープン勘定系システムを用意しており、肥後銀行がこれを採用した。

 新システムでは、新たに開発するバンキングハブ機能によって、FinTechなど外部の金融サービスと容易に接続できる。これにより、銀行利用者のニーズや事業環境の変化に応じて、多様な商品・サービスを展開できるようになる。

 また、新システムは、24時間365日稼働できるので、コンビニATM(現金自動預け払い機)の稼働時間の拡大や、営業店の立地やニーズに合わせた柔軟な店舗営業を実現できるとしている。

 新システムは、メインフレームの信頼性を継承しているという。また、事業継続性を担保するため、日立製作所が運営する国内2カ所のデータセンターのそれぞれに本番運用が可能な環境を置き、大規模災害時にも業務を継続できるようにしている。

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