河合楽器製作所(本社:静岡県浜松市)は、設計から生産までのデータとプロセスを一元管理するため、PLM(製品ライフサイクル管理)システムを運用する。検索性が高く、目的の図面を探す時間が体感で約10分の1に減ったという。システム基盤として、ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)のPLMソフトウェア「mcframe PLM」を2017年12月より運用する。B-EN-Gが2023年6月26日に発表した。
静岡県浜松市に本社を置くグローバル楽器メーカーの河合楽器製作所は、設計から生産までのデータとプロセスを一元管理するため、PLM(製品ライフサイクル管理)システムを運用している。システム基盤として、ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)のPLMソフトウェア「mcframe PLM」(図1)を2017年12月に構築した。
図1:「mcframe PLM」の概要(出典:ビジネスエンジニアリング)拡大画像表示
PLMの導入以前は、AS/400で動作する旧システムの部品表(BOM)を利用していた。河合楽器によると、旧システムの部品表はだれでも使える形では管理されておらず、検索にもコツが必要だったうえ、設計者は紙に出力した設計図面や仕様書を頼りに部品を探し出さなければならず、部品の共通化や流用が進まなかったという。「部品を探す代わりに新規に設計してしまうなど、コスト増加の原因にもなっていた」(同社)。
設計者と生産現場の間で情報が分断されていることも問題だったという。設計図面や仕様書はAS/400とは異なるシステムによって設計者ごとに管理していたため、製造現場は設計者にその都度問い合わせなければならなかった。設計者も、問い合わせ対応のために業務の手を止めなければならず、双方の生産性が低下していた。
mcframe PLMの導入から5年が経過した現在、導入効果として、設計と生産の双方で図面や部品の検索性が向上した。「新システムは検索性が高く、目的の図面を探す時間は、体感で10分の1くらいに減った。生産現場から設計部門への問い合わせ数も減少している。また、旧システムでは一部の担当者しかできなかったBOMへの登録作業も、設計担当者なら誰でも行えるようになった」(同社)。
また、mcframe PLMでデータベース化したことで、同じ諸元(仕様や設計パラメータ)なのに異なる品番が付与されている部品を即座に見つけられるようになった。さらに、業務効率化に役立っているのがワークフロー機能である。設計情報などを更新する際の申請・承認ワークフローを紙の書類からシステムへ変更したことで、1カ月かかっていた回覧が数日で完了するようになったという。
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