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兵庫県、生成AIを試験利用し県行政での活用方法を検討、ガイドラインを作成へ

2023年7月24日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

兵庫県(県庁所在地:兵庫県神戸市)は、庁内において生成AIの試験利用を開始した。エクサウィザーズの生成AIサービス「exaBase 生成AI powered by GPT-4」を活用する。当面は100人程度を対象に利用して県行政での活用方法を検討し、2023年秋を目途にガイドラインを作成する。エクサウィザーズが2023年7月24日に発表した。

 兵庫県は、庁内において生成AIの試験利用を開始した。エクサウィザーズの生成AIサービス「exaBase 生成AI powered by GPT-4」を活用する。当面は100人程度を対象に利用して県行政での活用方法を検討する。

 試験利用を通じて、(1)県行政での具体的な活用策、(2)留意すべき課題への対応、(3)市町との連携による広域的な対応について検討を進め、業務での活用を実証する。得られた成果から、2023年秋頃を目途にガイドラインを取りまとめる予定。

 兵庫県は、今回の生成AI導入に先立ち、2023年4月28日付で全職員に、ChatGPTを適切に利用するために必要なセキュリティの設定や留意点などを伝えた。その後、ChatGPTなどの生成AIの活用を検討するプロジェクトチームを設置し、同年5月15日に初会合を開催した。

 プロジェクトチームの活動として、職員から生成AIの活用策について、アイデアを募った。行政運営の効率化、社会課題の解決、住民サービスの向上などの観点から、いくつかのアイデアが寄せられた。現在、一部業務で実証しながらガイドラインの検討を進めている(図1)。

図1:職員から寄せられた、生成AIの活用策の例(出典:エクサウィザーズ)
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 2023年6月には、若手職員を対象に、ChatGPTを活用するための研修も実施した。生成AIの活用をリードする人材の育成を目的に、プロジェクトチームのメンバー22人、各部総務課若手職員など16人、合計38人が参加した。

 研修では、生成AIの基礎知識や、利用上の注意点、プロンプトエンジニアリングの基礎について講義した。さらに、演習として、各自が業務で活用できそうなプロンプトを実践した。

 演習では、研修用のアカウントを使ってexaBase 生成AIを利用した。「『ゆるキャラ』のアイデア創出」「県予算記者発表資料の要約」「法改正に対応する施策のアイデア出し」「国土交通省が出している1000ページ以上の要領のPDFの内容を質問」など、政策に関連したプロンプトを参加者が考案して実行した。

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