ガートナージャパンは2025年4月2日、グローバルにおける2025年の生成AI支出の見通しを発表した。米ガートナーの予測では2024年から76.4%増となる6440億ドルに達するとしている。生成AIへの支出が全セグメントにおいて大幅に伸び、なかでも、サーバー、スマートフォン、PCなどのハードウェア/デバイスのAI機能搭載が加速し、これらが支出全体の8割を占めるという。
ガートナージャパンは、グローバルにおける2025年の生成AI支出総額の見通しを発表した。その予測は生成AI製品・サービスの全セグメントを対象に、1000社以上のベンダーの売り上げに対する分析に基づいているという。
米ガートナーの予測では2024年から76.4%増となる6440億ドルに達するとしている。生成AIへの支出が全セグメントにおいて大幅に伸び、なかでも、サーバー、スマートフォン、PCなどのハードウェア/デバイスのAI機能搭載が加速し、これらが支出全体の8割を占めると見ている(表1)。

拡大画像表示
米ガートナー ディスティングイッシュト バイスプレジデント アナリストのジョン・デイヴィッド・ラブロック(John-David Lovelock)氏によると、この市場の成長は、AI搭載デバイスの普及の影響を大きく受けており、2028年までに、ほぼすべての消費者向けデバイス市場を、AI対応製品が占める見通しだという。
「しかし、消費者はこれらの機能を追い求めているわけではない。メーカーがAIを消費者向けデバイスの標準機能として組み込むことで、消費者はそれらを購入せざるをえなくなる」(同氏)
ラブロック氏は、初期の概念実証(PoC)での失敗率の高さや現在の生成AI機能に対する不満から生成AIに対する期待は実のところ低下していると指摘。一方で、大規模言語モデル(LLM)/基盤モデルを提供するサービス事業者は、生成AIモデルの規模、性能、信頼性を向上させるために毎年数十億ドルを投資している。この矛盾は2025年から2026年にかけて続くという。
「2024年からのサービス事業者における野心的な生成AIプロジェクトは、2025年には再検証を余儀なくされるだろう。それは、企業のCIOが、より予測可能な導入とビジネス価値を求めて、商用オフザシェルフ(COTS、コッツ、注1)型のソリューションに選択の比重を移してくるからだ。モデルを改善するとしても、CIOはPoCや自社開発の取り組みを減らし、代わりに既存の事業者が提供済みの生成AI機能により注目するようになるだろう」(ラブロック氏)
注1:商用オフザシェルフ(COTS、コッツ:Commercial Off-The-Shelf)は、市場で一般的に販売されている既製のソフトウェア/ハードウェア製品のこと。特定の顧客の要求に合わせて一から開発されるカスタムメイド型製品とは対照的に、不特定多数のユーザーに向けて設計・製造され、「棚(Shelf)から取って(Off)すぐに使える」ような製品を指す。