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日立ソリューションズ、「RevenueMax Ecsia」に冗長化対応ソフトを追加

2010年10月19日(火)IT Leaders編集部

日立ソリューションズは2010年10月18日、ITシステムの障害対応を支援する「RevenueMax Ecsia(レベニューマックス エクシア)」に冗長化対応ソフトウェアを追加したADVANCEモデルの販売を、10月21日より開始すると発表した。同社はこれにより、障害監視の信頼性を高め、一層のITシステムの早期復旧と継続性の確保、運用コスト削減を支援するとしている。

「RevenueMax Ecsia」は、システム監視サーバのイベント情報を取得し、障害原因解析、障害ナレッジ検索、および障害対応進捗管理の各機能を連携させることにより、過去の障害情報から障害原因を類推し、IT障害原因究明時間の短縮を実現するシステムである。今回同社は、同製品に冗長化構成に対応したソフトウェアを追加することで、ITシステム障害の監視を強化。また、ITIL(ITサービス管理を実行する上での業務プロセスと手法を体系的に標準化したもの)に対応したサービスサポート製品と連携するインタフェースを開発した。

新規追加機能の内容は次のとおり。

  1. 冗長化構成対応ソフトウェア
    同一のEcsiaサーバの2台構成とし、本ソフトウェアを利用することで、冗長化構成が可能になる。2台のサーバをそれぞれマスターサーバ、スレーブサーバに設定し、マスターサーバ故障時には、自動的にスレーブサーバへフェイルオーバすることにより、監視の中断を防止する。
  2. ITILに対応したサービスサポート製品連携機能
    今回開発したインタフェースを通じてITILに対応サービスサポート製品と「RevenueMax Ecsia」の障害対応進捗管理機能が連携することで、イベント情報を基に「RevenueMax Ecsia」が作成したインシデント(システム運用における障害対応の管理単位)情報をITILに対応したサービスサポート製品の上で管理することができる。これにより、発生した障害の原因や対応などの一連の情報をまとめた形で管理できるほか、内部統制監査の要件を満たすITILに対応した障害対応履歴管理を実現する。

「RevenueMax Ecsia」の主な機能は次のとおり。

【障害原因解析機能】
・ 過去の障害との相関をチェックし、完全に一致するものがなくても類似の障害情報を推測。
・ マニュアル等のナレッジ類に対して、イベント中のキーワードとマッチングを行うことで、ナレッジ情報を参照することが可能。
【障害ナレッジ検索機能】
・ 手順書やメール等、散在する過去の障害対応情報を収集・蓄積し、検索が可能。
・ 過去の障害に紐付けられたナレッジを障害原因解析機能と連携して提供。
【障害対応進捗管理機能】
・ 障害発生から対応内容を登録、対応状況の進捗を管理。
・ 障害対応の内容は障害ナレッジ検索より検索可能となり、対応手順として蓄積。
【分散サーバ環境統合運用ソフトウェア連携機能】
・ ログ収集やサーバ操作のコマンド実行が可能。
【総合通報管理システム連携機能】
・ 進捗状況をその都度メールにて通知。
【冗長化構成対応ソフトウェア】(今回追加)
・ 監視の中断を防止。
【ITILに対応したサービスサポート製品連携機能】(今回追加)
・ ITILに対応したサービスサポート製品側では、インシデント情報毎の管理が可能。
・ 「RevenueMax Ecsia」側では、内部統制監査の要件を満たすITILに対応した障害対応履歴管理を実現。

「RevenueMax Ecsia」(Adapter含む、10ノードライセンス付き)の価格(税込)は次のとおり。

「RevenueMax Ecsia Manager」は、749万7000円~。
「RevenueMax Ecsia Manager ADVANCE」(冗長化構成対応)は、959万7000円~。


「RevenueMax Ecsia」
http://hitachisoft.jp/products/ecsia/

日立ソリューションズ
http://hitachisoft.jp/

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