日本ラドウェアは2010年10月29日、アプリケーションデリバリーソリューションに革命的なメリットをもたらす仮想化アプリケーションデリバリー戦略「VADI(Virtual Application Delivery Infrastructure)」を発表した。
「VADI」は、アプリケーションデリバリーと仮想化されたサービスを、俊敏性と拡張性を備えた1つの統合された仮想化インフラへと転換するアーキテクチャ。アプリケーションデリバリーサービスに対して最大限の敏捷性を提供しつつ、ベースとなるハードウェアとアプリケーションの間のギャップを埋め、SLAやパフォーマンス変動の予測性という観点からの様々なアプリケーション要件に応えるようデザインされている。
VADIの基本コンセプトは以下のとおり。
- 筐体に依存しないADCインスタンスの提供
これまで物理的に独立した筐体で提供されていたADCインスタンスを、同社が独自に開発したADCハイパーバイザー上で動作させたり、ソフトウェアとして一般的なサーバー上で動作させたりすることが可能となる。これにより、クラウド時代のデータセンターに求められる、ビジネスの状況に応じたADCリソースの増減に対する柔軟性や俊敏性を実現する。 - 1つの筐体で複数の仮想化されたADCインスタンスを運用できる、業界初のソリューション「ADC-VX」の提供
ADCの仮想化によるリスクを極小化するため、独自に開発したADCハイパーバイザーにより、CPUやメモリなどのハードウェアの各リソースのみならず、ネットワークやマネージメントを完全に独立させた運用が可能となる。さらに個別の仮想化されたADCインスタンスで障害が発生した場合でも同一筐体内の他のインスタンスに影響を及ばさない設計。 - オンデマンドでビジネスの拡大に対応
同社のオンデマンドテクノロジーが適用される。スループットやSSLなどのアプリケーション・アクセラレーションなどの各種機能に加え、1つの筐体に設定できるインスタンスの数も筐体を交換せずにライセンスの投入のみでの拡張に対応。これにより、ユーザーは初期投資を最小限に抑え、ビジネスの拡大に応じた投資“Pay-as-you-grow”モデルを最大限享受可能。 - ソフトウェアADCの提供
ADC-VXのリリースに加え、今後1年間に様々なVADI関連製品をリリース予定。一般のサーバー上で動作するソフトウェア版ADC製品も近日中にリリース予定。
日本ラドウェア
http://www.radware.co.jp/