京都教育大学は、教育・研究システムの基盤を刷新した。仮想化環境を利用し、場所や時間の制約を受けない学習を促進することが狙い。ソリューションを提供した富士通が、2014年2月13日に発表した。
新システムの利用者である学生や教員は、学内のサーバー上に登録されている教育・研究用のアプリケーションや仮想化されたサーバーリソースを自分のパソコンやスマート端末から予約・設定。インターネット経由で利用できる。
具体的には、50台分の仮想デスクトップと、100台分の仮想サーバーを構築。利用者が、教室や自宅などから教育・研究システム上のリソースを必要に応じて利用できるようにした。仮想化環境をGUIで容易に設定するためのセルフポータルサイトも用意した。
これにより、利用者は自分では購入が難しい高価なアプリケーションを使い、自宅でも学習・研究を進められる。このほか、授業で用いる仮想デスクトップを期初に一括予約するといった、教員向けの使い方も想定している。
教育・研究システムの刷新に合わせて、図書館システムの移行も実施した。従来、図書館システムは学内のサーバー上で稼働させていた。これを、同大が富士通のデータセンター内に設置したプライベートクラウド上へ移行した。これにより、法定停電によるシステム停止がなくなるという。
プロジェクトの概要
ユーザー名 | 京都教育大学 |
業種 | 学校法人 |
導入システム | 仮想サーバー、仮想デスクトップ |
導入目的 | 学生の学習機会を拡大する |
導入時期 | ─ |
主な利用製品 | 「UnifIDoneキャンパスクラウド」(仮想デスクトップの予約管理や設定)、「FUJITSU Software ServerView Resource Orchestrator」(仮想サーバーのオーケストレーション)。いずれも富士通製 |