年々サイバー攻撃は増加していると言われている。多くのセキュリティベンターや調査会社から、その数値が発表されているが、実際に自分の会社がどれだけ攻撃を受けているのかは、実感として分かり難いのも事実だ。セキュリティ対策サービスを提供するベンチャー企業のサイバーセキュリティクラウドは、自社がどこからどの程度攻撃を受けているのかを可視化した新サービスの提供を開始した。自社へのサイバー攻撃を知ることで、より効果的な対策が打てるようになるはずだ。
サイバーセキュリティクラウドは、サーバーへのあらゆる攻撃を遮断するIPS(侵入防止システム)+WAF(Webアプリケーションファイアウォール)クラウド型サーバーセキュリティサービス「攻撃遮断くん」を提供する、独立系のベンチャー企業だ。同社は今回、攻撃遮断くんのバージョンアップに合わせて、同サービスのユーザー向けにサイバー攻撃可視化サービス「攻撃見えるくん」の無料提供を開始した。
攻撃見えるくんは、外部公開サーバーへのあらゆるサイバー攻撃を可視化するサービス。どこからどのような攻撃を受けているかを地図上に表し、グラフ化も自動で行うため、攻撃の傾向を理解できるとしている。また、リアルタイムで攻撃状況を表示しているため、現在どのような攻撃を受けているのかが確認できる(画面1)。
拡大画像表示
サービスは、クラウドサービスとアプライアンスを組み合わせた「専用ハイブリッド型サービス」として提供される。サービス開始は2015年11月11日。デフォルトで最新の攻撃ログを1000件表示するが、月額5000円で1万件のログを追加することもできる。