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DB仮想統合ミドルウェア新版「ScalarDB 3.18」、認証・認可を強化

2026年5月1日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

Scalarは2026年5月1日、トランザクションマネージャ新版「ScalarDB 3.18」をリリースしたと発表した。複数・異種のデータベースを仮想的に統合し、横断的なトランザクション処理や分析問い合わせを実現するミドルウェアである。新版では、OIDC対応IdPが発行するJWTアクセストークンによるアクセス制御への対応を含め、トランザクション処理・分析処理の双方で認証・認可機能を拡充した。

 Scalarの「ScalarDB」は、複数・異種のデータベースを仮想的に統合し、これらをまたがったトランザクションや分析問い合わせを実現するミドルウェアである(図1)。

図1:複数・異種のデータベースを仮想的に統合するミドルウェア「ScalarDB」の概要(出典:Scalar)
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 リレーショナルデータベース(RDBMS)だけでなく、ACID(原子性/不可分性・一貫性・分離性・永続性)に準拠していないNoSQLなどにおいてもACIDトランザクションを実現する(関連記事トランザクションマネージャ新版「ScalarDB 3.15」、レコード単位のアクセス制御とベクトルストアに対応)。

 アプリケーションは、ScalarDBが提供するJDBCなどのAPIを通じてデータベースにアクセスする。これにより、基盤となるデータベースの種類を意識することなく統一的な方法でデータ操作やトランザクション管理を行える。将来、データベースを変更する場合もアプリケーション側の修正を最小限に抑えられるメリットがある。

 新版の3.18では、トランザクション基盤「ScalarDB Cluster」と分析基盤「ScalarDB Analytics」の双方で、認証・認可機能を拡充した。これにより、複数のデータベースにまたがったデータアクセスを、より統一的かつ厳格に制御できるようになる。新版ではまた、仮想統合するデータベースにGoogle Cloud Spannerを追加した。

 トランザクション管理を担うScalarDB Clusterでは、新たにOIDC(OpenID Connect)に準拠したIdP(IDプロバイダ)が発行するJWT(JSON Web Token)によるアクセス制御に対応した。クライアントは、IdPで取得したアクセストークンを用いてScalarDB Clusterにアクセスする。ScalarDB Clusterは、トークンを検証し、権限に基づくアクセス制御を実施する。

 JWTのクレーム(データ項目)に属性情報としてABAC(Attribute-Based Access Control)タグを指定できるため、ユーザー属性や業務条件に応じた細粒度なアクセス制御が可能である。既存のIdPと連携しながら、複数のデータベースにまたがる分散データ基盤に対して統一的かつ柔軟なアクセス管理を実現できるとしている。

 複数データベースを横断した分析問い合わせを実現するScalarDB Analyticsにも認証・認可機能を追加した。配下にある複数のデータベースに対するアクセス制御をScalarDB Analytics上で管理できるようになる。分析対象がScalarDB Cluster配下のデータベースである場合は、認証・認可をScalarDB Clusterへと移譲することもできる。これにより、トランザクション処理と分析処理の双方にまたがったアクセス制御を、より整合的に設計・運用できるようになる。

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ScalarDB / トランザクション / ACID

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