[新製品・サービス]

LLMの有害な学習内容を再学習なしに消去する“マシンアンラーニング”「Hirundo」─アズジェント

生成AIの誤情報や有害情報を忘れさせる技術

2026年4月27日(月)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)

アズジェントは2026年4月21日、AIセキュリティスタートアップの英Hirundo AIと提携し、同社のマシンアンラーニング(機械的忘却)ソフトウェア「Hirundo」を2026年5月中旬から日本で提供すると発表した。モデルを再構築することなく、学習済みのAIモデルからリスクの原因となる情報を除去する。価格(税別)は年額2280万円で、販売目標として初年度30件を掲げる。

 アズジェントは、英Hirundo AI(ヒルンドエーアイ)の“マシンアンラーニング(機械的忘却)”ソフトウェア「Hirundo」を提供する。学習済みモデルの特定の知識だけを、再学習することなく選択的に消去する技術である。

 「パラメータアンラーニング」と「データ影響アンラーニング」を組み合わせることで、大規模言語モデル(LLM)から不要な情報を選択的に除去しつつ、モデル全体の性能を維持する。誤情報や有害情報を忘れさせ、これらの影響をなくすことができるという(図1)。

図1:“マシンアンラーニング(機械的忘却)”の仕組み(出典:英Hirundo AI)
拡大画像表示

 「AIモデルは、学習内容を数値として内部に記録する仕組み上、誤情報や有害情報を事後的に取り除くことが難しい。再学習による解決は時間とコストがかかる。また、ガードレールは有害な出力をモデル外で遮断する技術であり、AIモデル自体からはリスクを取り除けない」(アズジェント)

 「Hirundoは、モデル内部の重みパラメータに直接作用し、問題となる知識の影響そのものを切り離す」(同社)。これにより、パラメータの調整で済むため、再学習と比べて時間やコストを削減できる。性能についても、同社の検証では主要ベンチマークにおいて精度変化1%未満を確認している。

 医療・法務・金融などの領域でのハルシネーション対策、取締役会向け経営判断支援AIの安全性向上、顧客対応AIの品質管理、製造業のゼロトレランス環境への適用などを主なユースケースとして想定する。

 Hirundoの価格(税別)は年額2280万円。販売目標として初年度30件を掲げる。製品・サービスベンダーへのソフトウェアのOEM(相手先ブランドによる生産)提供も可能である。

関連キーワード

アズジェント / Hirundo / R&D / マシンラーニング / 大規模言語モデル / 生成AI / 英国 / スタートアップ

関連記事

トピックス

[Sponsored]

LLMの有害な学習内容を再学習なしに消去する“マシンアンラーニング”「Hirundo」─アズジェントアズジェントは2026年4月21日、AIセキュリティスタートアップの英Hirundo AIと提携し、同社のマシンアンラーニング(機械的忘却)ソフトウェア「Hirundo」を2026年5月中旬から日本で提供すると発表した。モデルを再構築することなく、学習済みのAIモデルからリスクの原因となる情報を除去する。価格(税別)は年額2280万円で、販売目標として初年度30件を掲げる。

PAGE TOP