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CTC、AzureとAzure Stackを利用したハイブリッドクラウドの構築サービスを開始

2017年10月26日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2017年10月26日、米マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」と、Azureの機能をオンプレミスで実現するソフトウェア「Microsoft Azure Stack」を利用したハイブリッドクラウドサービスを発表、同日提供を開始した。金融業や製造業を中心とした各種業界を対象に、1年間で10社の提供を目指す。

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、Microsoft AzureとAzure Stackを利用したハイブリッドクラウドを提供する。Azure Stackは、Azureとの連携を前提に作られたソフトウェアで、プライベートクラウド環境に加えて、Azureで提供されているアプリケーションの開発環境や管理、セキュリティなどの機能をオンプレミスで実現する。

 パブリックとオンプレミスの両方がAzure環境であるため、オンプレミスからパブリックへのサービス移行が容易になるほか、処理のピークに対する性能拡張などの設定が容易になる。また、オンプレミス環境のハードウェアやアプリケーションも含めてハイブリッドクラウド全体を従量課金で提供できるため、導入時の一時費用の抑制やコスト削減を図れる。

 オンプレミスとパブリッククラウドを使い分ける例として、アプリケーション開発や映像配信などのシステムでは、保護したいデータやソースコードをオンプレミスで管理し、アプリケーションの実行や映像配信をパブリッククラウドで行うといった活用が想定できる。

 CTCは、システム構築の実績とノウハウに基づいて、ハイブリッドクラウド環境の導入から運用を支援する。今後は、ハイブリッドクラウド上で稼働するVDI(デスクトップ仮想化)システムやIoT基盤などの応用例を拡充する。

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