NTTデータは2018年1月25日、金融機関向けのクラウドサービス「OpenCanvas」にAIマルチ接続機能を追加したことを発表した。NTTグループを始めとして、MicrosoftやGoogle、AWS、IBMなど他社が提供するAIや機械学習サービスをAPIを介して接続可能にする。
OpenCanvasは、金融機関向けにIaaS、PaaS、SaaSの各レイヤーの機能を提供するもの。IaaSレイヤーではクラウド環境および運用保守を提供するほか、PaaSレイヤーではAPI管理基盤や認証基盤、ブロックチェーン基盤、AI基盤を、SaaSレイヤーでは各種金融系APIを提供する。金融機関は、OpenCanvasの各レイヤーのサービスを組み合わせて、新たなFinTechサービスの構築が可能となる。
今回、このOpenCanvasに「Altemista Cloud AI Connector」技術を搭載、各種AIサービスとAPI接続できるようにした。例えば、「画像」「音声」「動画」「言語」などのデータ処理/管理機能をAPIで提供する(AI Library)ほか、AIに関するクラウドAPIやオープンソースAPIを一括提供する(Multi AI)ため、開発者は特性に応じたAIを組み合わせて、高精度のAIサービスを提供できるようになる。
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また、モデルデータや業務データ、ログデータなど各種データの内部管理機能を提供する(Data Store)ことで、ケースに応じてAIデータを使い分けられる。様々なAIを利用する際には「APIゲートウェイ」を介することで、コードの違いを吸収、開発者は利用したいAIを自由に選べる。
金融機関は、すべてのレイヤーの道具立てがそろったOpenCanvasを活用して、AIを活用した最新のFinTecサービスの短期開発が可能になる。
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