マシンラーニング(機械学習)を自動化するソフトウェアを提供するDataRobotと、RPA(ロボットによる業務自動化)ソフトウェアを提供するオートメーション・エニウェア・ジャパンは2018年12月18日、両社の製品を組み合わせた提案型のサービスを提供することでパートナーシップを締結したと発表した。機械学習で作成した判定モデルによる意思決定を、RPAで自動化するプロセスに組み込んで使えるようにする。
RPAソフト「Automation Anywhere」(画面1)を提供するオートメーション・エニウェア・ジャパンと、マシンラーニング(機械学習)を自動化して判定モデルを自動生成するソフトを提供するDataRobotが提携した。これにより、RPAで自動化する業務プロセスの中に、機械学習で生成した判定モデルを使った意思決定を組み込んだシステムをユーザーに提案する。従来であれば人間が判断していた業務上の意思決定を自動化できるようになる。
画面1:Automation Anywhere Enterprise」の操作画面(出典:オートメーション・エニウェア・ジャパン)拡大画像表示
機械学習を利用することで、例えば、文書やメールに埋め込まれた非構造化データを自動で判定して業務を実行する、といったことができるようになる。機械学習による学習や、学習の結果として得られた判定モデルによる判定などを、RPAに組み込んで使う。これにより、自動的に意思決定したり、実行可能な選択肢をユーザーに推奨したりできる。
例として、保険業界向けには、事前学習済みの保険請求処理ボットを、オートメーション・エニウェア・ジャパンのBot Storeからダウンロードできる。保険請求処理ボットは、保険請求の申請文書から意志決定に必要なデータを抽出する。この上で、DataRobotで作成した事前学習済みの不正検出モデルが、請求の承認や潜在的な詐欺的請求について通知する。
現在、ユーザー企業は、ローン申請、保険金請求、医療記録などの業務プロセスを通して、膨大なデータを収集している。オートメーション・エニウェア・ジャパンとDataRobotの製品を組み合わせることで、これらのデータを判断して実行するシステムを比較的容易に開発できるようになる。
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