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内海造船が基幹システムを更改、業界特化ERPテンプレート採用でカスタマイズを最小に

2018年12月26日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

内海造船(広島県尾道市)が基幹システムを更改し、2018年10月から本格的に運用を開始した。特徴は、業界に特化したERP(基幹業務システム)テンプレートを採用し、カスタマイズを最小に抑えたことである。NTTデータエンジニアリングシステムズ(NDES)のERPテンプレート「Project-Space」を利用した。

 内海造船は、業界特化のテンプレートでカスタマイズを最小化しながら、基幹システムを更改した(図1)。ERPテンプレートとして、造船・建設・エンジニアリング業/受注生産型製造業に特化した「Project-Space」(NDES製)を使う。ベースとなるERPソフトは「Biz∫会計」(NTTデータ・ビズインテグラル製)を使う。

図1:内海造船が更改した基幹システムのシステム構成図(出典:NTTデータエンジニアリングシステムズ)図1:内海造船が更改した基幹システムのシステム構成図(出典:NTTデータエンジニアリングシステムズ)
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 基幹システムを更改した背景について同社は、これまで使っていた基幹システムの機能が、内海造船の事業規模に対して過剰だったことを挙げる。「これにより、システムの運用負荷が必要以上に大きくなり、問題となっていた」という。これを解決するため、基幹システムを自社運用のシステムに更改した。

 更改プロジェクトには、以前から内海造船のシステム運用を支援していたNDESが参画した。NDESは、内海造船の業務フロ-の知見を持っていたことから、システム更改に必要な各種の作業を、すべてNDESが実施した。最終確認だけを内海造船が実施する体制を取ることで、内海造船の担当者の業務負荷を最小限に抑えた。

 内海造船は、今後もBiz∫を活用して基幹システムの更改を進める。購買・在庫領域、時数勤怠領域などの現行システムを更改するとともに、新規に建造船予算実績管理システムを構築する。

 なお、システム共通基盤には「intra-mart」(NTTデータ イントラマート)を使っている。基幹業務システムと情報系システムが一体型で動作するため、ワークフローを柔軟に設定できる。従来の基幹システムと比べて、税制・会計ル-ルに変更に対して迅速に対応できるようになった。システム維持コストも削減できる。

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