ラックは2019年3月18日、アジア太平洋(APAC)地域のサイバーセキュリティ分野でシンガポールNEC Asia Pacificと協業すると発表した。中堅・中小企業を対象とした高度セキュリティ監視サービスを2019年末までに共同で提供する。
共同で提供するセキュリティ監視サービスは、ラックのセキュリティ監視センターJSOCとサイバー救急センターでの実際のインシデント対応経験とノウハウによって実現する。今回、これらのノウハウを結集して自動化した。APAC地域の中堅・中小企業でも利用できるように、クラウドを活用することによってサービスの低価格化を図った。
両社は、ハンズオンを中心としたサイバーセキュリティトレーニングサービスをAPAC地域のユーザーに提供する。組織内のサイバーセキュリティ対策に対する意識向上を目指すものから、マルウェア解析、インシデントレスポンス、不正アクセス分析、デジタルフォレンジック、脆弱性診断にあたる技術者を育成するものまで、体系的なプログラムを提供する。
ラックはまた、サイバーセキュリティインテリジェンスとSOC(セキュリティオペレーションセンター)の運用ノウハウによって、NEC Asia Pacificが運用しているSOCの対処能力を高める。これにより、APAC地域で包括的なインシデントレスポンスサービスを提供できるように支援する。