総合建設会社の西松建設(本社:東京都港区)は、経営管理ソフトウエア「Board」(開発元:スイスBoard International)を導入し、Excelによる業績データの管理・集計・確認を代替した。情報をタイムリーに集約して意思決定に役立てる。Boardを販売・提供するアバントが2026年5月26日に発表した。
西松建設は、ダム、トンネル、道路といった大規模な土木事業と、ビルやマンションなどの建築事業を営む大手総合建設会社である。近年は「全社効率化」を掲げて、デジタル技術を活用した企業価値向上に取り組んでいる。
同社は従来、業績データの管理がExcelに依存し、特定の担当者しか数字を把握できない属人的な状態だった。「数値の集計には時間がかかり、経営会議で使う時点で既に古い情報になることもあった。また、担当者が交代する際にはExcelファイルの引き継ぎに工数がかかっていた。数値の正確性を担保するためのダブルチェックも負担となっていた」(同社)。
画面1:経営管理ソフトウェア「Board」のダッシュボード画面例(出典:スイスBoard International)拡大画像表示
こうした課題を解決すべく、ITコンサルティング/SIベンダーのアバントの支援の下、スイスBoard Internationalの経営管理ソフトウェア「Board」(画面1)を導入し、予算と業績の集計自動化に取り組んだ。同ソフトウェアの導入で確認や転記の作業を削減し、数値が正しいかどうか分からない状態から脱し、同じデータを見ながら部門間で議論できるようになったという。
また、Boardの予測機能を活用し、過去10年分のデータを基に一般管理費の月別・科目別・部門別の見込み数値を自動予測する仕組みを実装。データの蓄積にともなって予測精度の向上を見込めるとしている。
西松建設は今後、投下資本利益率(ROIC)や株価純資産倍率(PBR)を含む財務指標の管理、非財務指標の管理、各部門の戦略・行動を示す重要業績評価指標(KPI)の整備と、段階的に対象範囲を広げる。最終的には、全社の財務KPIから現場社員一人ひとりの行動KPIまでを1本の線でつなぐ「KPIツリー」の構築を目指すとしている。
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