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エイベックス、コワーキングスペースの混雑度を映像解析で可視化

2020年8月12日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

エイベックス・ビジネス・ディベロップメントは2020年8月13日、コワーキングスペース「avex EYE」の運営を開始する。運営開始にあたり、コワーキングスペースの混雑度を映像解析によって判定する実証実験を開始する。実証実験は2020年8月13日から2021年1月31日まで実施し、有効性を検証して必要な機能を見極める。。映像解析システムとして、NTTコミュニケーションズの「COTOHA Takumi Eyes混雑度可視化技術」を利用する。

 エイベックス・ビジネス・ディベロップメントは、コワーキングスペース「avex EYE」を運営している。2020年3月下旬からは、新型コロナウイルス感染症の影響から、運営を一時停止していた。今回、来訪者が安全に利用できる環境を整備するため、カメラ映像からリアルタイムに混雑状況を可視化するシステムを導入した。これによって感染症対策を強化し、運営を再開する。

 2021年1月31日までは実証実験期間としている。実験では、施設内に設置した複数台のネットワークカメラの映像をリアルタイムに解析し、施設の混雑状況を可視化する。実際の環境で運用することで、システムの有効性の検証し、必要な機能を見極める。撮影したデータについては、実験目的の範囲内で2カ月間保存・利用し、保存期間終了後に消去する。

 (1)まず、出入りの人数を測定し、滞在人数を可視化する(画面1)。施設の入口付近に設置したカメラの映像から、人の出入り数をカウントし、施設内の滞在人数を把握する。滞在状況をディスプレイに表示し、閾値を超えた場合は、警告文の表示やアラート音によって注意を促し、訪問者の入場を制限する。

画面1:人数をカウントしている画面(左)と、入場を規制するメッセージ画面(右)(出典:エイベックス・ビジネス・ディベロップメント、NTTコミュニケーションズ)画面1:人数をカウントしている画面(左)と、入場を規制するメッセージ画面(右)(出典:エイベックス・ビジネス・ディベロップメント、NTTコミュニケーションズ)
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 (2)さらに、エリア別に混雑度を可視化する(画面2)。施設のエリアごとに設置したカメラの映像から、あらかじめ指定したエリア内の混雑度を計測し、訪問者に向けて、施設全体とエリアごとの混雑状況を表示する。

画面2:コワーキングスペースの混雑度を可視化する画面(出典:エイベックス・ビジネス・ディベロップメント、NTTコミュニケーションズ)画面2:コワーキングスペースの混雑度を可視化する画面(出典:エイベックス・ビジネス・ディベロップメント、NTTコミュニケーションズ)
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 訪問者は、施設を利用するかどうかの判断材料として、ディスプレイ表示を見るか、事前にメールなどの通知を受け取ることによって、施設内の混雑状況を確認できる。ディスプレイに表示する利用状況の映像は、人物を匿名化(シルエット表示)しており、個人情報に配慮して表示できる。

 今後の計画として、サーマルカメラと連携して利用者の体温を測定し、発熱者を施設内で追跡できるようにする。マスクの着用有無を検知し、未装着者を施設内で追跡できるようにする。在室者同士のマッチングや、電子名刺交換の仕組みも検討する。

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