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コロナ禍で露呈したグローバル・サプライチェーンの弱み、「一気通貫のリアルタイム可視化」こそが課題を根底から一掃する

2020年10月30日(金)

一連のコロナ禍においては、グローバル・サプライチェーンの脆さが随所で浮き彫りとなった。問題を根本から解決するためには、サプライチェーン全体を対象に、実情をエントツーエンドでリアルタイムに可視化することが欠かせない。その実現に資するプラットフォームとして耳目を集めているのがインターシステムズが提供する「InterSystems IRIS」だ。その具体像とは──。

コロナ禍が及ぼしたサプライチェーンへの影響

今般の新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、グローバル・サプライチェーンの領域に様々な影を落とした。最大の問題はサプライチェーンそのものの分断で、特定の国やサプライヤーに供給を依存しすぎている場合のリスクがあらためて浮き彫りとなった格好だ。危機意識を抱いた企業の担当者は、複数の国々や自国内に供給元を確保すべく奔走していることだろう。

需要と供給の不均衡も目立った。象徴的なのは春先に起こった世界的なマスクの品不足。メーカー各社が増産に向けて動き出したという話は聞こえてきても待てど暮らせど店頭に見かけない状況が長く続いた。ところが現在は一転して生産過剰となり市場には在庫が溢れているという。需給のタイムラグが時として極端に大きくなってしまうのもサプライチェーンがうまく機能していないことの現れである。

同様にeコマースも急激な変化にさらされた。緊急事態宣言下などで外出を制限された人々の消費行動が一気にeコマースに流れたわけだが、サプライチェーンは短期間では変えられず、商材の調達や配送といった様々な局面でトラブルが多発したことは記憶に新しい。

コロナ禍という想定外の出来事が大きく影響していることもあるが、グローバル・サプライチェーンにおけるデジタル化の遅れや不備、全体最適視点の欠如などが指摘されている。いずれにしても多数の事業者が複雑につながり連携し合っているそのプロセスに、たった1カ所でも分断や滞留が発生すると、全体が機能しなくなってしまうことが現在のグローバル・サプライチェーンが抱える大きな問題だ。

インターシステムズジャパンの佐藤⽐呂志氏(ビジネスデベロップメント シニアマネージャー)は、「アジリティ(俊敏性)とレジリエンス(回復力・弾力性)を兼ね備えた、グローバル・サプライチェーンの即応力をいかに高めていくかが喫緊のテーマとして伸し掛かっているのです」と説く。

図1 グローバル・サプライチェーンに求められるもの
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そこで求められるのが、サプライチェーン全体を通したリアルタイムでの可視化を実現するプラットフォームだ。「サプライチェーンをエンドツーエンドで可視化することで、はじめて内部で起こっている問題を把握することができます。さらに、その仕組みをリアルタイムで可視化することが重要で、これによりサプライチェーンでなんらかの障害が発生した場合、異常個所をピンポイントで掴んで即座にアラートを発することが可能となります」(佐藤氏)。

コントロールタワーをいかに実現するか

こうしたグローバル・サプライチェーンに関する問題点は、IT業界ではコロナ禍が起こる数年前から認識されおり、「サプライチェーン・コントロールタワー」というコンセプトが提唱されてきた。前述の通り、サプライチェーン全体をエンドツーエンドで可視化する司令塔となる仕組みであり、リアルタイムですべてのデータとすべてのトランザクションを統合する。また、それに基づいた分析およびアクションを実⾏し、全体のコントロールと最適化を根底から支える。

図2 サプライチェーン・コントロールタワーの役割
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「具体的には、横断的なコラボレーションとオーケストレーション、効果的な集中管理と社内外の組織・プロセス間の連携の促進、問題点の即時検出、データに基づくダイナミックな意思決定と俊敏性の向上といった機能を提供。レベル1の『可視化』からレベル2の『アラート発信』、レベル3の『意思決定支援』を経て、最終段階のレベル4としてサプライチェーン全体の『自動化』を推進するのです」と佐藤氏は解きほぐす。

とはいえサプライチェーン・コントロールタワーの構築は言葉ほど容易ではなく、多くの課題に直面することだろう。そもそもサプライチェーン・コントロールタワーを機能させるためには、多くの取引先や関連企業との調整が大前提となる。これが不十分なままでは特定企業がどんなに気を吐いたところで誰も付いてこず、結局は“独り相撲”で終わってしまうことが懸念される。

また、ITによる実装の観点からは、業務ごとの膨⼤なアプリケーションと異なるデータソースがあり、それぞれがサイロ化していることも大きな障壁となろう。加えてグローバル・サプライチェーンから刻々と⽣成される膨⼤なデータをリアルタイムに処理し、分析するためには、膨大なコンピューティングのパワーが要求される。

さらに業務的な観点では、グローバル・サプライチェーンの様々な局面で人的リソースに大きく依存しているという現実があり、特に少子高齢化による生産年齢人口の減少という深刻な問題を抱えている日本のような国にとってスケールさせることがなかなか難しい。だからこそ各プロセスにおける省人化・自動化が不可欠となるあるわけだが、その仕組みづくりに対する明確な方向性が見出しにくい。

これらの課題を解決すべく、インターシステムズが市場展開しているのが「データプラットフォーム・アプローチ」である。ここでいうデータプラットフォームとは、あらゆるデータ型に対応するデータベース機能を持ち、あらゆるアプリケーションを統合する相互運⽤性機能を提供する基盤で、すべてのアプリケーションを統合したビジネスプロセスのオーケストレーションや、すべてのデータを利⽤したリアルタイムの分析を可能とすることを標榜している。

図3 データプラットフォーム・アプローチ
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InterSystems IRISが実現するサプライチェーンの全体最適化

データプラットフォームを具現化するのが「InterSystems IRIS® Data Platform」だ。「創業以来40年以上にわたるインターシステムズのデータ処理の技術を集大成したもので、圧倒的な処理能⼒とともに、マルチモデル/マルチワークロードに対応した相互運⽤性を提供します」(佐藤氏)。

これによりInterSystems IRISは、リアルタイムの可視化とトレーサビリティの確立、あらゆる組織におけるシステムとデータの統合、分断のないワークフローの構築、問題点を即座に把握するアラート機能の実装とアクションの⾃動化、リアルタイムデータによる⾼度な分析、不測の事態に対応できる柔軟性の確保といった取り組みを通じてサプライチェーン・コントロールタワーの構築を⽀援。さらにリアルタイムデータを活⽤した⾼度な分析によるグローバル・サプライチェーンの全体最適化を推進していくのである。

InterSystems IRIS がユーザーにもたらす価値
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なかでも注目すべきが、サプライチェーン・コントロールタワーにおけるレベル4の自動化を支える、AIやML(機械学習)などの高度な分析機能だ。これまで機械学習を活用するためには、そのアルゴリズムに精通したデータサイエンティストが不可欠であり、分析に際してもデータ加⼯や整形などの膨大な前処理を行わなくてはならなかった。InterSystems IRISの一環として提供される「IntegratedML」がこの課題を解決する。

「各企業でデータサイエンティストを採用・育成するといった取り組みはもちろん大切ですが、我々はデータサイエンティストのような専門家がいない企業でも機械学習を実践し、前処理にかける手間をできるだけなくして分析結果をすぐに利用できるようにしたいと考えました。そんな機械学習の民主化を体現したのがIntegratedMLです」(佐藤氏)。実際にIntegratedMLを利用する上で機械学習のアルゴリズムやフレームワークを学ぶ必要はなく、開発者が簡単なSQL⽂をアプリケーションに追加するだけで、データが存在するその場所で機械学習を実⾏することが可能になるという。

世界中に拡大するInterSystems IRISの活用事例

上記のような先進機能をもつInterSystems IRISは、すでに世界の多くの企業で活用されている。例えば世界第2位のコンテナ輸送企業であるMediterranean Shipping Company(MSC)は、原産地ごとに異なる証明や送り状、船荷証券、通関処理などの複雑なワークフロー、毎日30万件日以上におよぶリアルタイムトランザクション処理と検証、天候やストライキなどの予測不能な事態を受けた変更、顧客企業からの輸送状況のリアルタイムの報告要求など、これまで抱えていた多数の課題をInterSystems IRISを導入することで解決。トラッキング&トレーシングシステムを構築し、すべての貨物やワークフローの可視化を実現した。

また、フランスに拠点を置き約120社の関連企業をもつ多国籍大規模リテールグループのCFAOは、複雑化したワークフローやデータフローを合理化すべく、InterSystems IRISを基盤にアプリケーション統合バックボーンを構築。社内のみならず取引先や関連企業にいたるまでCRM、POS、ERPなどすべてのアプリケーションを統合し、あらゆる業務プロセスを可視化して迅速な顧客対応を実現したことで注目を集めている。

もちろん日本においてもInterSystems Data Platformのユーザーが着々と増えている。全国各地に調剤薬局・ドラッグストアを展開する富士薬品、世界屈指のマテハンシステムメーカーである村田機械(ムラテック)、日本最大の化粧品・日用品、一般医薬品の卸売企業のPALTACなど業界・業種の枠を越えて広がっており、サプライチェーン変革に向けたリーダーシップが期待されている。

一連のコロナ禍では多くの企業が経済的な打撃を受けた。ただし「よき危機を無駄にするな(Never let a good crisis go to waste. ウィストン・チャーチル) 」──露呈した弱みを早期に解決して他にはない強みへ結実させようという企業が今、InterSystems IRISに大きな期待を寄せている。

関連情報

■事例:PALTAC社
社内のDXを進めるPALTACがその主軸に据えたのは InterSystems IRIS
https://www.intersystems.com/jp/resources/detail/iris-is-the-keystone-of-dx/

■事例:MSC社
インターシステムズのプラットフォームのみがリアルタイムでの大量データ処理が可能
https://www.intersystems.com/jp/resources/detail/msc/

■事例:CFAO社
デジタル変革により顧客満足の向上を新規販売チャネルの獲得を同時に実現
https://www.intersystems.com/jp/resources/detail/digital-transformation-cfao-improves-customer-satisfaction-creates-new-revenue-channels-4/


●お問い合せ先

インターシステムズジャパン株式会社
https://www.intersystems.com/jp/

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