IDCフロンティアは2021年5月13日、マルチインフラ環境でKubernetesクラスターを構築・展開・管理できるマネージド型コンテナ基盤サービス「IDCFクラウド コンテナ」の提供を開始した。ミドルウェアとして、独SUSEのKubernetes管理基盤「SUSE Rancher」を採用している。
IDCフロンティアの「IDCFクラウド コンテナ」は、ユーザー自身でコンテナの管理基盤を構築・運用する必要がなく、さらに各種のITインフラ環境でコンテナを利用するためのマネージド型コンテナ基盤サービスである(図1)。ミドルウェアとして、独SUSEのKubernetes管理基盤「SUSE Rancher」を採用している。
図1:「IDCFクラウド コンテナ」の利用イメージ(出典:IDCフロンティア)拡大画像表示
マネージド型コンテナ基盤サービスを提供する背景として同社は、コンテナの管理基盤であるKubernetesが注目を集める一方で、Kubernetes環境を実装するための技術の習得がコンテナ導入における障壁となっている状況を挙げている。
IDCFクラウド コンテナに備わる特徴に、マルチクラウド環境で冗長化したKubernetesクラスター環境を展開できる点がある。IDCフロンティアの「IDCFクラウド」や各社のパブリッククラウド、プライベートクラウド、データセンターのオンプレミスなど、各種のITインフラでユーザー独自のコンテナイメージを利用できる。
複数のインフラにまたがるコンテナ環境をWeb画面で一元管理する点も特徴である。マルチインフラ環境にまたがった煩雑なコンテナの管理に対応し、コンテナ環境へのワークロードのデプロイも行える。CI/CD(継続的インテグレーション/デプロイ)や、監視機能を使ってアプリケーションを本番環境への自動リリース、システム全体の監視などの機能を備える(画面1)。
画面1:クラスターのリソース管理画面(出典:IDCフロンティア)拡大画像表示
IDCFクラウドをアプリケーションのデプロイ先として選んだ場合、ユーザーは以下の独自機能を利用できる。
- ノードのオートリカバリー機能により、コンテナや仮想マシン上に障害を検知した場合は自動で復旧
- L4とL7に対応するロードバランシング機能を併用することで、クラスター内のコンテナをバランシング
- データベース機能を併用することで、コンテナ化されたアプリケーションのデータを保存
利用にあたって、月額上限料金までは従量料金での請求となり、上限に達すると以降は定額の月額料金となる。物理ホストは6台から提供する。価格(税別)は次のとおり。
「IDCFクラウド コンテナ for IDCFクラウド」(クラスター/15ノード)は、従量料金(時間あたり、以下同)24円で月額上限料金1万2000円。「IDCFクラウド コンテナ forマルチクラウド」(ノード)は、従量料金16円で月額上限料金8000円。「IDCFクラウド コンテナ for インポート」(ノード)は、従量料金16円で月額上限料金8000円。「IDCFクラウド コンテナ for カスタム」(ノード)は、従量料金16円で月額上限料金8000円。「IDCFクラウド コンテナ for IDCFプライベートクラウド」(物理ホスト)は、月額固定料金で16万円。
-
AI時代の“基幹インフラ”へ──NEC・NOT A HOTEL・DeNAが語るZoomを核にしたコミュニケーション変革とAI活用法
-
加速するZoomの進化、エージェント型AIでコミュニケーションの全領域を変革─「Zoom主催リアルイベント Zoomtopia On the Road Japan」レポート
-
14年ぶりに到来したチャンスをどう活かす?企業価値向上とセキュリティ強化・運用効率化をもたらす自社だけの“ドメイン”とは
-
-
-
-
生成AIからAgentic AIへ―HCLSoftware CRO Rajiv Shesh氏に聞く、企業価値創造の課題に応える「X-D-Oフレームワーク」
-
-
-
「プラグアンドゲイン・アプローチ」がプロセス変革のゲームチェンジャー。業務プロセスの持続的な改善を後押しする「SAP Signavio」
-
BPMとプロセスマイニングで継続的なプロセス改善を行う仕組みを構築、NTTデータ イントラマートがすすめる変革のアプローチ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-



