[技術解説]

ガートナーの先進テクノロジーハイプサイクル2022年版、メタバース/NFT/Web3を“次に来る顧客体験”にプロット

2022年8月16日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ガートナー ジャパンは2022年8月16日、米ガートナー(Gartner)が同年8月10日に公開した先進テクノロジーハイプサイクル2022年版の日本語版を発表した。「過度な期待のピーク期」にWeb3やNFT、ファウンデーションモデル(大規模AIモデル)、コンピュテーショナルストレージ(演算機能を備えたストレージ)など6項目を、「黎明期」にメタバースやコーザルAI(因果関係を提示するAI)などをプロットしている。総括として、2022年のハイプサイクルは「イマーシブエクスペリエンス(没入型体験)の進化と拡大」「AI自動化の加速」「テクノロジストによるデリバリーの最適化」の3つのトレンドに集約できるとしている。

 米ガートナー(Gartner)の先進テクノロジーハイプサイクル(Emerging Technologies Hype Cycle)は、ビジネス戦略の担当者や研究開発のリーダーなどが先進テクノロジーのポートフォリオを策定する際に考慮すべきテクノロジー/トレンドとして、同社が業種横断的な視点から分析を行い作成した技術/市場トレンド指標である(図1)。

図1:先進テクノロジのハイプ・サイクル:2022年(出典:ガートナー ジャパン、2022年8月)
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 ハイプサイクルは、テクノロジーやサービス、関連する概念、手法などの項目の認知度や成熟度を視覚的に示したグラフである。テクノロジーが普及するまでに通過する5つの時期(「黎明期」「過度な期待のピーク期」「幻滅期」「啓発期」「生産性の安定期」)に分け、各項目が現在どの時期にあるのかをハイプカーブと呼ぶ曲線上にプロットしている。

 今回発表した先進テクノロジーハイプサイクルは、企業が次に備えるべき技術トレンドと先進テクノロジーの総合指標として同社が年次で発表しているもので、他の分野別ハイプサイクルよりも注目度が高い(関連記事ガートナー、先進テクノロジーハイプサイクル2021年版を発表、25の注目技術が信頼/成長/変化のトレンドを形成)。

 先進テクノロジーハイプサイクル2022年版では、ガートナーが2000を超えるテクノロジーを分析したうえで知見を抽出し、今後2~10年にわたって高度な競争優位性をもたらす可能性が高い25項目の先進テクノロジーをハイプカーブ上に並べている。

 ガートナーは、2022年版の総括として、今回取り上げた25の先進テクノロジーは、「イマーシブエクスペリエンス(没入型体験)の進化と拡大」「AI自動化の加速」「テクノロジストによるデリバリーの最適化」という3つの包括的なトレンドに集約できるとしている。

●Next:ガートナーが示す3つのトレンド/25の先進テクノロジーの一覧表

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ガートナーの先進テクノロジーハイプサイクル2022年版、メタバース/NFT/Web3を“次に来る顧客体験”にプロットガートナー ジャパンは2022年8月16日、米ガートナー(Gartner)が同年8月10日に公開した先進テクノロジーハイプサイクル2022年版の日本語版を発表した。「過度な期待のピーク期」にWeb3やNFT、ファウンデーションモデル(大規模AIモデル)、コンピュテーショナルストレージ(演算機能を備えたストレージ)など6項目を、「黎明期」にメタバースやコーザルAI(因果関係を提示するAI)などをプロットしている。総括として、2022年のハイプサイクルは「イマーシブエクスペリエンス(没入型体験)の進化と拡大」「AI自動化の加速」「テクノロジストによるデリバリーの最適化」の3つのトレンドに集約できるとしている。

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