AGEST(アジェスト)は2022年10月11日、ソフトウェアテストの国際規格「ISO/IEC/IEEE 29119」の改訂版に準拠したソフトウェアテストサービスの提供を開始したと発表した。2021年の改訂に準拠したテストプロセス/テストドキュメントを作成する。改訂版から採用された「テストモデル」の考え方を取り入れている。
「ISO/IEC/IEEE 29119」は、ソフトウェアテストの国際規格である。テストのための語彙、プロセス、文書、技術、プロセス評価モデルを定義しており、ソフトウェアテストにおける「概念と用語」「テストプロセス」「テストドキュメント」「テスト技法」の4つのパートを中心に構成する。各種ソフトウェアの開発ライフサイクルに適用できる。
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AGESTは、2021年に改訂された「ISO/IEC/IEEE29119-2:2021」に準拠したテストプロセスとテストドキュメントを作成するソフトウェアテストサービスを提供する(図1)。改訂版から採用された「テストモデル」の考え方を取り入れている。「支援実績に基づき、実際のプロジェクトにおける有用性を取り入れたAGEST独自の標準テストプロセスを提供する」としている。表1は、AGESTが作成するテストドキュメントの例である。
成果物 (ドキュメント) |
成果物(ドキュメント)の概要 |
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見積仕様書 | テストアプローチを明示した上で工数算出を提示するための資料。「ISO/IEC/IEEE 29119」ではテスト計画等に含まれる内容だが、AGESTの業務形態に合わせ別資料としている |
テスト計画書 | 達成すべきテストの目標と、達成するための手段、スケジュールの詳細を記載した資料 |
テスト設計仕様書 | テスト対象の機能および対応するテスト条件を記載した資料。テスト計画、テストベースをもとに、利用するテスト技法について定義 |
テストケース | テストケースおよびテストカバレッジアイテムを記述。また、テスト設計技法を適用した特定のカバレッジに対応するテストケース、テストデータ、テスト環境等を記載 |
テスト結果 | テスト結果(日時、結果、説明、影響)を記載。合否を問わずエビデンスが必要な場合は、見積もり仕様書で明確に定義 |
インシデントレポート | テストにより検出し、記録が必要だと判断した問題を記載 |
テスト完了報告書 | 実施したテストの総括を記載 |