SCSKは2022年11月18日、顧客データ基盤をクラウドに構築するSI/コンサルティングサービスを提供開始すると発表した。顧客データプラットフォーム(CDP)の「Tealium(ティーリアム)」を用いる。価格は個別見積もりで、データ蓄積基盤のみ導入の最小構成における参考価格は、初期費用が200万円から、月額1万5000円から。販売目標として3年間で50社を掲げる。
SCSKは、顧客データ基盤をクラウドに構築するSI/コンサルティングサービスを提供開始する。(1)クラウドサービスを活用したデータ蓄積システムの構築、(2)顧客データプラットフォーム(CDP)の「Tealium(ティーリアム)」導入、(3)顧客データ活用コンサルティングサービスをセットで提供する。顧客データの活用による売り上げ向上、顧客関係性の強化、顧客向け新規サービス開発などを支援する(図1)。
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(1)増え続ける顧客データを低コストで保持するため、データの蓄積にクラウドサービスを活用する。データ蓄積基盤の構築にあたり、複数パターンのテンプレートを用意している。これにより、最短5日でデータ蓄積基盤を導入可能としている。
(2)CDPのTealiumを用いて、顧客データの収集と標準化、各種の顧客接点ツールへのリアルタイムな連携などを実現する。例えば、「商品のWebサイトを閲覧している顧客に対してタイムリーにアプローチする」といった、デジタル上での顧客接点の強化を推進できるとしている。
(3)ビジネス戦略の目標達成に向けて、顧客データ蓄積/活用基盤を用いて分析・可視化した情報を基にしたコンサルティングを実施する。デジタルマーケティング領域に強みを持つSCデジタルメディアと協業し、顧客データの有効活用について継続的な改善を伴走型で支援する。
サービス提供の背景についてSCSKは、顧客とのコンタクトポイントが対面から非対面(SNS、Web、アプリなど)にシフトする中、顧客に関連するデータが急速に増大していることを挙げる。「顧客ニーズに対して効果的にアプローチするには、適切なデータの収集、蓄積、活用が不可欠である。企業が顧客データの「蓄積」と「活用」に求めるシステム要件が異なる点に注目し、今回のサービスを開発した」(同社)。