[事例ニュース]
東京ガス、動画・画像中心のマニュアルをクラウドで共有、拠点の垣根を超えて業務を効率化
2023年1月11日(水)神 幸葉(IT Leaders編集部)
東京ガスのエネルギー生産本部がデジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として、業務マニュアルの変革に取り組んでいる。2021年12月に、スタディストが提供するマニュアル作成・共有クラウドサービス「Teachme Biz」を導入し、作業品質の向上および業務効率化を進めている。スタディストが2023年1月10日に発表した。
東京ガスのLNG基地や火力発電所等を管理するエネルギー生産本部。同部は、「コスト削減・オペレーション&メンテナンス効率化/高度化」を目指し、DXに取り組んでいる。その取り組みの一環として、業務マニュアルのあり方の変革に着手した。
同社では以前、マニュアルの多くをOffice系ソフトで文章を中心に作成し、作成や更新に時間がかかっていた。マニュアルは作成者によるところも大きく、新人や異動者が初見で読むには理解しづらいことも課題であった。
また、保管場所も複数あり、他グループや基地のものとなるとマニュアルを探すこと自体に時間がかかっていたという。そんなマニュアルの分かりづらさや作りづらさ、探しづらさを解決すべく、2021年12月にスタディストの「Teachme Biz」を導入した(関連記事:山九、言語の壁を越えた生産性向上や人材育成を目指して、海外拠点の作業マニュアルをデジタル刷新)。
東京ガスによると、Teachme Bizの導入はボトムアップ型で進め、若手主体で社内浸透に取り組んできたという。社内浸透のために各グループに1~3人ずつ推進者を配置し、アカウントを共用してPC、スマートフォン、タブレットでマニュアルを作成。2022年10月時点で約830ある事務・システム・現場作業のマニュアルを、本部約500人で共有する(写真1)。
東京ガス エネルギートレーディングカンパニー エネルギー生産本部 エネルギー生産部 生産技術イノベーショングループの田中興大氏は、「若手社員自身が知りたかったことを簡単にマニュアルへ反映でき、予想していた以上の浸透につながっていった」と導入過程を振り返る。
●Next:東京ガスがマニュアルのクラウド共有化で得た効果は?
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