メールコミュニケーションツールベンダーのOneboxは2023年2月24日、営業/カスタマーサポート支援メールサービス「yaritori」の機能強化版として、テキスト自動生成機能を備えた「yaritori AI(α)」を発表した。米OpenAIの自然言語処理モデル「GPT-3」を用いてメールの文面を自動生成する。14日間の先行トライアルを提供している。
Oneboxの「yaritori」は、顧客との関係強化に取り組む営業/カスタマーサポートチームの支援に特化したメールサービスである。個々のメールの対応状況をチームで一元管理可能である。「Slack」や「Chatwork」などのビジネスチャットツールとも連携する。これらにより、社内外のコミュニケーションを効率化し、顧客対応を迅速化する(図1)。
図1:「yaritori AI(α)」が備える「メール本文を自動生成する機能」の概要(出典:Onebox)拡大画像表示
今回、機能強化版としてテキスト自動生成機能を備えた「yaritori AI(α)」を開発した。米OpenAIの自然言語処理モデル「GPT-3」を用いてメール本文を自動生成する。ユーザーが作成したいメールの内容を指示するだけで、文面を自動生成してくれる。
GPT-3は、2015年設立の非営利AI研究団体である米OpenAIが開発・提供する自然言語生成モデル。膨大なテキストデータを学習して、非常に自然な文章を生成する。2022年11月末には、GPT-3モデルに基づく対話型AIモデル「ChatGPT3」を公開している。
yaritori AI(α)のユースケース例として、クレーム対応メールの作成支援を挙げている。例えば、「サービスの不具合に関するクレームへの返信メールを100文字程度で作成してください」と指示を出すと、「この度は、弊社製品の破損により、多大なるご迷惑をおかけしまして誠に申し訳ございません。今後このようなご迷惑をお掛けすることのないよう、社内で情報共有し、再発防止を徹底します」と文面を返してくる。
Oneboxは、近日中に「自動翻訳」や「丁寧語への変換」などのリライト機能を追加する予定である。同社によると、yaritoriは、2020年のサービス開始時点から同社でメールデータを保有している。今後、蓄積されたメールデータを学習データ化することで、日本特有のメール文化を反映した自然なメール文を作成できるようにすることを目指す。
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