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ブロックチェーン、デジタルツイン、量子アニーリングの導入支援─NTTデータが150人体制で提供

2023年4月21日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NTTデータは2023年4月20日、先進技術をグローバルで推進する「イノベーションセンタ」内に、ブロックチェーン、デジタルツイン、量子アニーリングの3分野を対象に事業規模の拡大を担う「グローバルラボ」を設置した。当初は150人のチームで、これら3分野の導入支援サービスを提供する。2025年までに500人規模(ブロックチェーン200人、デジタルツイン200人、量子100人)に順次拡大する。同サービスの提供を通じ、2025年までに100億円以上の売り上げを目指す。

 NTTデータは、先進技術を推進する「イノベーションセンタ」を、2022年8月に世界6カ国で設立した(図1)。同センターはこれまで、先進技術の探索や見極めを実施してきた。今回、ブロックチェーン、デジタルツイン、量子アニーリングの3分野のビジネスへの適用が実用化段階に到達していると判断し、これら3分野の導入支援サービスを商材化した。

図1:「イノベーションセンタ」の概要(出典:NTTデータ)
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 導入支援サービスの提供にあたり、該当3分野を対象に事業規模の拡大を担う「グローバルラボ」を、イノベーションセンタ内に設置した。先進的なユーザーとの共創PoCや独自の技術探索を通して得た、導入時のノウハウや、各国の専門家チームの集合知見を、先進技術の導入支援サービスとして提供する形である(図2)。

図2:個々の案件に適したチームをグローバル横断で整備する(出典:NTTデータ)
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 具体的には、ユーザーの経営課題から今後進むべき方向性を導出し、実現に向けて必要な先進技術の提案、具体的な適用方法、システム実装までを一気通貫で支援する。案件の内容に応じて、先進技術者、コンサルタント、エンジニア、デザイナなど、NTTデータのグローバル人材リソースからユーザーに適したチームを組成する。

 分野共通のサービスメニューは表1の通り。分野ごとに提供する具体的な適用例は、表2の通り。

表1:分野共通のサービスメニュー(出典:NTTデータ)
メニュー サービス概要
上流工程の検討 ユーザーの経営課題を提示し、今後進むべき方向性を提示する。これらの解決に必要な、業務・サービス要件における課題に対し、各技術の適用可否を精査する
アーキテクチャ検討 社内外の技術に対する知見を活用し、課題に対する適した製品・サービスの組み合わせ、実現構成を選定する
検証/オーナーズデモ開発 業務・サービス要件と照らし、有用性を確認する。導入イメージを把握するため、適用シーンを模したプロトタイプシステムを開発する
技術テーマセミナー/技術者育成 各技術の特徴や、使う上での留意点などの把握を目的に、基礎から導入例まで幅広いセミナーを実施する。また、導入に必要となる技術者育成のためのメニューを提供する
導入 各適用事例に合わせて、使い方や特性を把握するための評価および実ビジネスへの導入を実施する
表2:分野ごとの具体的な適用例(出典:NTTデータ)
分野 適用例 当初対象国
ブロックチェーン
  • デジタルアセットの価値流通による顧客接点拡大
  • 自社商品のNFT発行を通じたブランド向上
  • 規制や循環型経済に対応するための原産地証明
  • 日本
  • イタリア
  • スペイン
  • ドイツ
  • ルーマニア
  • ペルー
デジタルツイン
  • 倉庫、工場内での設備配置、動線の最適化
  • 施設内、データセンター内などでの空調最適化
  • 仮想空間上での事前検証による製品開発、製造工程での手戻り回避
  • リモート保守作業によるオペレーション効率化
  • 設計工程での協業による品質向上
  • 日本
  • イタリア
  • スペイン
  • ドイツ
  • チリ
  • アメリカ
量子アニーリング
  • 物流における経路最適化
  • 金融取引・投資判断などのポートフォリオ最適化
  • 要員計画におけるシフト最適化
  • エネルギー効率の向上やCO2排出量の抑制を目指した、最適化技術の適用
  • 日本
  • イタリア
  • スペイン
  • ドイツ
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NTTデータ / 量子アニーリング / デジタルツイン / SI

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