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三井化学、製品の新規用途の探索にGPTとWatsonを活用、新規用途の発見数が2倍に

2023年9月14日(木)IT Leaders編集部

三井化学(本社:東京都中央区)は2023年9月13日、同社製品における新規用途の探索に生成AIを活用している。IBM WatsonとAzure OpenAI ServiceのGPTを組み合わせて使っている。同社固有の辞書作成数が約10倍に増加し、明確に「用途」と記載のあるデータにおいては新規用途の抽出作業効率が3倍に、新規用途の発見数が約2倍に向上した。

 三井グループの総合化学メーカーである三井化学は、同社製品における新規用途の探索に生成AIを活用している。新規用途の探索とは、ニュースやSNS、特許などのビッグデータをAIで分析し、三井化学の製品の機能特性に関連するキーワードから新しい用途を発見する取り組みのこと。製品の売上額やマーケットシェアの拡大が狙いである。

 IBM WatsonとAzure OpenAI ServiceのGPTを組み合わせて、新規用途探索の分析能力を高めている。Watsonは、三井化学固有の辞書を構築したうえでビッグデータを分析する作業に使う。GPTは、生成・応答・抽出・要約、高速検索、対話型インタフェースなどの機能を提供する。

 三井化学はこの取り組みで、以下の3つの成果が得られたとしている。

 (1)4カ月間の辞書作成数が約10倍に増加した。従来は、分析担当者が技術資料や論文、Webなどの情報を集めて行っていた辞書案の作成を、GPTとの対話を通じて行えるようになった。英訳辞書の作成も、文脈を考慮した高度な翻訳を短時間で行えるようになって辞書案数が増え、辞書作成数の大幅な増加につながった。

 (2)新規用途探索の用途抽出プロセスにGPTの抽出機能を活用することで抽出作業効率が3倍に向上。明確に「用途」としての記載があるデータのうち、約70%を自動で抽出できるようになった。これにより、膨大な用途候補キーワードをすべて確認する作業の負荷を軽減し、新しい「用途」キーワードを効率的に発見できるようになった。

 (3)上記の改善効果により、新規用途発見数が倍増。新規用途の発見が効率化・迅速化され、製品の用途の拡大につながった。

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三井化学 / 生成AI / GPT / Watson / 製造 / 化学 / Azure OpenAI Service / IBM

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