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損保ジャパン、生成AI「SOMPO AI Chat」を全社展開、文書作成やブレストに活用

2024年3月14日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

損害保険ジャパン(本社:東京都新宿区)は2024年3月14日、生成AIチャットシステム「SOMPO AI Chat」を全社に展開したと発表した。生成AIにAzure OpenAI ServiceのChatGPTを利用して構築し、文書作成や情報検索、議事録・レポートの要約など社員の日々の業務を支援する。トライアル導入で、利用率がOpenAI標準のChatGPTと変わらない水準(約10%)であることを確認し、プロンプトテンプレートなどの工夫で全社的な利用を促す。利用にあたってはマニュアルの確認と事前テストを課している。

 損害保険ジャパンは、生成AIチャットシステム「SOMPO AI Chat」を全社に展開した。生成AIにAzure OpenAI ServiceのChatGPTを利用して構築し、文書作成や情報検索、議事録・レポートの要約など社員の日々の業務を支援する(画面1)。

画面1:生成AIチャットシステム「SOMPO AI Chat」の画面(損害保険ジャパン)
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 2023年8月~2023年11月に社員約1000人を対象に実施したトライアル導入で、利用率がOpenAI標準のChatGPTと変わらない水準(約10%)であることを確認。また、「利用回数が少ない社員の多くは、具体的な利用方法が分からない」ことから、利用者にはマニュアルの確認と事前テストを課している。プロンプトテンプレートや情報共有コミュニティなどの工夫で全社的な利用を促す。

 図1は営業部門の利用用途で、図2は保険金サービス部門の利用用途である。なお、営業部門の用途の上位5つは、検索(23.5%)、質問の回答に対してさらに質問(21.7%)、ブレインストーミング(14.5%)、文書作成(12.9%)、要約(11.3%)だった。

図1:「SOMPO AI Chat」における営業部門の利用用途(損害保険ジャパン)
図2:「SOMPO AI Chat」における保険金サービス部門の利用用途(損害保険ジャパン)

 今後、損保ジャパンは、活用事例の共有・展開を通じて全社に積極的な活用を促すとともに、AIリテラシーの浸透とAI人材育成の底上げを図る。また、生成AI利用リスク分析に基づく社内照会システムも内製開発中である(関連記事損保ジャパン、業務システムに生成AIを活用することで生じるリスクを評価)。

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