山陽化工(本社・東京都中央区)は、生産管理システムを刷新し、業務を標準化・効率化した。ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)のERPアプリケーション「mcframe 7」を導入し、業務をパッケージの機能機能に合わせてアドオンを最小化している。B-EN-Gが2024年3月21日に発表した。
樹脂(プラスチック)原料の着色および加工を主事業とする山陽化工。同社は2001年に生産管理システムとして、ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)の「mcframe CS」を導入し、オンプレミスで運用を続けてきた。しかし、長年の追加開発でシステムが複雑化し、業務ルールの陳腐化や個別最適化が進行。OS/データベースなどITインフラも老朽化していたという。
アドオンプログラムは70個を超え、当初はなかった原価計算プログラムの追加をはじめ、社内や取引先の要望や法令対応のたびにアドオンを内製で開発・追加してきたという。「複雑化・肥大化した業務プロセスが、逆に業務の効率を下げてしまう状況が出始めていた」(同社)
そこで、2023年5月に新バージョン「mcframe 7」に移行したのを機に、既存のアドオンプログラムを整理・削減。加えて、業務をパッケージの機能機能に合わせるFit to Standardの方針を採用した。また、システム稼働環境はAWSに移行し、データベースにPostgreSQLを採用し、システム運用の負荷とコストを削減した。
mcframe 7の標準機能を活用して成果を上げている。例えば、原価管理機能が標準で備わっている。原料、中間品、製品まで実績ベースでのころがし計算や緻密な配賦機能を持つため、精度よく製品別やオーダー別の実際原価や損益を把握できるようになった。従来は、自作で原価計算処理やレポートを作成していたが、難易度が高く、精度には限界があったという。
また、移行前は在庫確認にシステムのデータから人手で計算する必要があったが、新システムではオーダーや実績が在庫推移に即時反映され、リアルタイムに将来の在庫推移を確認できるようになった。
-
VDIの導入コストを抑制! コストコンシャスなエンタープライズクラスの仮想デスクトップ「Parallels RAS」とは
-
AI時代の“基幹インフラ”へ──NEC・NOT A HOTEL・DeNAが語るZoomを核にしたコミュニケーション変革とAI活用法
-
加速するZoomの進化、エージェント型AIでコミュニケーションの全領域を変革─「Zoom主催リアルイベント Zoomtopia On the Road Japan」レポート
-
14年ぶりに到来したチャンスをどう活かす?企業価値向上とセキュリティ強化・運用効率化をもたらす自社だけの“ドメイン”とは
-
-
-
-
生成AIからAgentic AIへ―HCLSoftware CRO Rajiv Shesh氏に聞く、企業価値創造の課題に応える「X-D-Oフレームワーク」
-
-
-
「プラグアンドゲイン・アプローチ」がプロセス変革のゲームチェンジャー。業務プロセスの持続的な改善を後押しする「SAP Signavio」
-
BPMとプロセスマイニングで継続的なプロセス改善を行う仕組みを構築、NTTデータ イントラマートがすすめる変革のアプローチ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-



