テラスカイは2024年4月9日、Salesforceデータ検索AI「mitoco AI」を提供開始した。自然言語でSalesforceのデータベースを検索し、検索結果を表やグラフで表示する。生成AIサービスのAzure OpenAI Serviceを用いてクエリー言語「Salesforce Object Query Language」(SOQL)を生成する。価格(税別)は30ユーザーで月額50万円から。販売目標は2029年までの5年間で300社。
テラスカイの「mitoco AI」は、Salesforceで管理しているデータを自然言語で検索可能なツールである。検索結果は表やグラフの形で得られる。生成AIサービスのAzure OpenAI Serviceを用いて、Salesforceのクエリー言語「Salesforce Object Query Language」(SOQL)を生成する仕組みである。Salesforceで管理している業務データをクラウドに渡さずに利用できる(画面1)。
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mitoco AIは、自然言語で問い合わせの指示を受けると、回答に必要なデータをどのようにSalesforceから取得すべきかを判断し、実行計画の作成をAzure OpenAI Serviceに依頼する。Azure OpenAI Serviceがデータを取得するためのSOQLを生成し、mitoco AIは得られたSOQLをローカル環境で実行(検索)する(図1)。
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Salesforce上で稼働するアプリケーションのデータが検索対象となる(図2)。Salesforce CRM(顧客関係管理)、会計・人事給与アプリケーション「mitoco ERP」、販売・在庫管理アプリケーション「Fujitsu GLOVIA OM」、経費精算・勤怠管理・ワークフローなどのアプリケーション「mitoco」などのデータを横断的に検索可能である。
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今後の開発ロードマップとして、Salesforceデータを対象にした検索用言語であるSOSL(Salesforce Object Search Language)を使えるようにする。SOQLとの違いは、Salesforceの複数のデータを対象に、文字列の部分一致検索などが容易に行えること。また、Salesforce組み込みのAI機能であるSalesforce Einsteinとの連携なども図っていく。
価格(税別)は30ユーザーで月額50万円から。販売目標は2029年までの5年間で300社。