ライフネット生命保険(本社:東京都千代田区)は2025年4月11日、社内での生成AIの利用率が87%になり、導入から2カ月で利用者の業務時間を合計152時間削減したと発表した。アイデアの壁打ち、情報の調査、数式やプログラムの記述まで、各種分野で活用しているという。
ライフネット生命は、2023年7月に生成AIの活用を推進するプロジェクトチームを発足させた。プロジェクトの第1弾では文章生成AIシステムを社内にリリースした。2024年7月には、プロジェクトの第2弾として、自社開発した社内用の大規模言語モデル(LLM)の利用を始めた(画面1)。

導入から半年後の2025年1月時点で、社内用LLMの利用率は、総合職正社員(203人)の87%になった。普及を進めるため、開発チームによる活用方法の勉強会を実施するなど、活用のサポートに取り組んだとしている。
導入から2カ月後の2024年8月に実施した社内調査では、回答者全体で約152時間の業務時間を削減したことが分かった(アンケート回答者数56人)。アイデアの壁打ち、情報の調査、数式やプログラムの記述まで、各種分野で活用しているという。