オプティムは2026年8月10日、病院向け生成AIサービス「OPTiM AI ホスピタル」に、病歴要約を自動生成する新機能を追加したと発表した。電子カルテに蓄積した診療記録や検査結果をAIが横断的に分析し、病歴要約のドラフトを出力する。医療法人祐愛会・織田病院(所在地:佐賀県鹿島市)が先行導入し、実際の診療現場で活用している。
オプティムの「OPTiM AI ホスピタル」は、電子カルテシステムと連携し、電子カルテ画面からワンクリックで文書を生成できる病院特化型の生成AIサービスである。AIが医師や看護師の文書作成や情報抽出を代行・補助する。病院のセキュリティポリシーや運用方針に応じて、クラウド型とオンプレミス型の2つの提供形態から選べる。
図1:病院向け生成AIサービス「OPTiM AI ホスピタル」に追加した、病歴要約を自動生成する機能の概要(出典:オプティム)拡大画像表示
今回、病歴要約を自動で生成する機能を追加した(図1)。まず、患者ごとの診療記録、検査結果、処方歴などをAIが横断的に分析し、長期間の診療経過を整理する。次に、分析結果を、日本内科学会が運用するJ-OSLER(専攻医の症例登録・研修評価システム)の病歴要約様式が持つ構成に沿って整理し、要約の粒度を揃えながら、診療経過や重要事項をまとめた病歴要約のドラフトを生成する。
医療従事者は、文書を作成する負担が減り、AIが生成した結果を確認・編集するだけで済むようになる。また、AIが生成した病歴要約は、退院サマリーや診療情報提供書など、他の医療文書を作る際の情報整理にも使える。
背景には、退院サマリーや診療情報提供書を作る負担が重いという事情がある。電子カルテの情報を遡って整理する必要があり、時間と労力がかかっていた。また、日々の診療記録は症例ごとに記載量や粒度が異なるため、医療従事者ごとに要約の粒度にばらつきが生じやすかった。今回の新機能は、こうした負担を軽くする。
織田病院の織田良正院長は「業務を効率化するどころか、業務が消失した」と評価する。
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