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ニトリHD、基幹システムをクラウドに移行、処理性能は最大4倍、日次バッチが始業前に完了

2026年9月15日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ニトリホールディングス(本社:北海道札幌市北区)は、店舗販売や配送関連業務を支える基幹システムをオンプレミスからクラウド上のデータベース「Oracle Exadata Database Service」に移行し、本番稼働させた。性能向上により需要予測の日次バッチが短時間で終わるようになり、翌日の始業開始可能時刻を前倒しできた。日本オラクルが2026年9月15日に発表した。

 ニトリホールディングス(ニトリHD)は従来、基幹システムのアプリケーションをオンプレミスのサーバー仮想化基盤で、データベースをオンプレミスのOracle AI Databaseで運用していた。

 システムは、ハードウェア保守期限の満了や処理能力の不足といった問題を抱えていた。春の需要期におけるシステム負荷、需要予測計算処理や自動発注処理の長時間化、今後のデータ量増加を見据えた処理余力の確保などが課題だった。

 今回、基幹システムを刷新し、クラウドのOracle Cloud Infrastructure(OCI)に移行した。データベースに「Oracle Exadata Database Service」、アプリケーションを動かすサーバー仮想化基盤に「Oracle Cloud VMware Solution」を採用した。

 事業継続性と安定稼働を確保するため、データベース複製サービス「Oracle Data Guard」を使い、OCIの東京リージョンと大阪リージョンの間でデータを継続的に同期する2リージョン構成のDR(災害時復旧)環境を構築した。

 システム移行後、主要な処理の性能が、旧環境と比べて最大で約4倍に向上した。日次の需要予測計算処理も、これまでは処理開始から計算終了まで6時間弱かかり、始業に間に合わないという課題を抱えていた。移行後は1時間半で済むようになり、翌日の業務開始可能時刻を前倒しできた。DR環境への切り替えに要する時間も、従来の12時間から3時間へと短くなった。

 本番稼働後に迎えた2026年春の需要期においても、売上やデータ量の増加を吸収しながら安定稼働を継続している。需要期の性能不足に起因するシステム停止を回避したことで、IT部門の障害対応負荷が減り、店舗や物流などの現場で発生する業務ロスも減った。

 プロジェクトは、SCSKとアシストが支援した。SCSKは、基幹システムインフラ刷新プロジェクト全体の推進とOCI上のアプリケーション基盤構築を支援、アシストはデータベース基盤の検討と移行を支援した。

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