[新製品・サービス]
Prazto、散在する顧客データの重複を検出・解消する名寄せサービス「NAYOSEL」
2026年8月25日(火)IT Leaders編集部、日川 佳三
Praztoは2026年8月24日、顧客データ名寄せクラウドサービス「NAYOSEL」の提供を開始した。複数のSaaSやデータベースに散在する顧客データの重複を横断的に検出して人の承認を経て統合、元サービスへの書き戻しまでを実行する。合わせて、同サービスのエンジンを用いてデータの重複解消を代行する「データクレンジング支援 powered by NAYOSEL」を提供する。
Prazto(プラート)の「NAYOSEL(ナヨセル)」は、顧客データの名寄せを実行するクラウドサービスである。複数のSaaSやデータベースに散在する顧客データの重複を横断的に検出して人の承認を経て統合、元サービスへの書き戻しまでを実行する(図1)。
図1:顧客データを名寄せするクラウドサービス「NAYOSEL」の概要(出典:Prazto)拡大画像表示
Praztoは、顧客データのメンテナンスにまつわる状況を、「営業支援や会計など、企業が運用するシステム/サービスが増えるにつれ、同じ顧客がシステムの数だけ重複して積み上がっていく。こうした重複は、株式会社と(株)の混在や住所移転など、データ入力と取り込みのたびに増え続ける」と説明。ツールで重複を検出しても、必要なデータを消してしまうリスクがあるため、マージ(統合)は手作業を強いられるという。
こうした課題に対してNAYOSELは、重複の検出だけでなく、統合、書き戻しによる解消までを担う。表記揺れを揃えるルールと、どのレコード同士を重複と見なすかの判定条件は、AIに任せて自動で提案させる方法、日本語の指示で指定する方法、SQLを直接書いて指定する方法のいずれかで作成する。AIが提示した原案は、人が中身を確認して修正できる。
判定は、確からしさに応じて、「自動で統合」「人の承認待ち」「対象外」の3種類に分類する。自動で統合する候補は、法人番号の一致など確定的なルールで判定した場合に限る。AIだけでは判断がつかない候補は承認キューに入り、人が判定理由を確認して承認するまで書き換えを実行しない。書き換えはバッチ処理であり、日次、週次、月次で実行する。
データの書き換えは、商談や活動履歴といった関連レコードの付け替えまで含めて実行する。Salesforceに対しては、標準のマージ処理を外部から呼び出す。データベースへの書き戻しや、名寄せ後データのCSV出力、BIツール「Tableau Cloud」への出力も可能である。
安全策として、書き換えたデータを元に戻す機能も備える。統合先として残るレコード、消えるレコード、これらにひも付く関連レコードのすべてについて、実行直前のスナップショットを自動で取得し、誤りがあればワンクリックで元の状態に戻せる。
データはコネクタ経由で取り込む。営業支援、マーケティング支援、会計、POS、データベースなど69のサービスからデータを収集できる。経済産業省の法人情報サービス「gBizINFO」を基にした法人マスター(500万法人超、月次更新)を標準で組み込んでおり、名称から法人番号を補って判定精度を支える。
料金(税別)は、名寄せ対象のレコード件数に応じて4段階のプランを設けている。5万レコードまでの「Starter」は月額5万円、30万レコードまでの「Standard」は月額10万円、200万レコードまでの「Professional」は月額20万円。200万レコード超の「Enterprise」は個別見積もり。加えて、導入支援サービスを2カ月50万円からで提供する。
同時に提供する「データクレンジング支援 powered by NAYOSEL」は、NAYOSELのエンジンを転用し、データの重複と表記揺れの解消作業を代行するSIサービスである。現状のデータを取り込み、重複率と表記揺れの分布を全件実測したうえで見積もりを提示する。同サービスで初回のクレンジングを終えれば、同じ設定のままNAYOSELのスケジュール実行に移行し、新たに生まれる重複を検出し続けられる。
- 業務システム 2027年4月強制適用へ待ったなし、施行迫る「新リース会計基準」対応の勘所【IT Leaders特別編集版】
- 生成AI/AIエージェント 成否のカギは「データ基盤」に─生成AI時代のデータマネジメント【IT Leaders特別編集号】
- フィジカルAI AI/ロボット─Society 5.0に向けた社会実装が広がる【DIGITAL X/IT Leaders特別編集号】
- メールセキュリティ 導入のみならず運用時の“ポリシー上げ”が肝心[DMARC導入&運用の極意]【IT Leaders特別編集号】
- ゼロトラスト戦略 ランサムウェア、AI詐欺…最新脅威に抗するデジタル免疫力を![前提のゼロトラスト、不断のサイバーハイジーン]【IT Leaders特別編集号】
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
AIの真価は「今この瞬間」の感知にある。「Data Streaming Platform」で実現する「AI Ready Data」を解説
-
-
-
VDIの導入コストを抑制! コストコンシャスなエンタープライズクラスの仮想デスクトップ「Parallels RAS」とは
-
AI時代の“基幹インフラ”へ──NEC・NOT A HOTEL・DeNAが語るZoomを核にしたコミュニケーション変革とAI活用法
-
加速するZoomの進化、エージェント型AIでコミュニケーションの全領域を変革─「Zoom主催リアルイベント Zoomtopia On the Road Japan」レポート
-
14年ぶりに到来したチャンスをどう活かす?企業価値向上とセキュリティ強化・運用効率化をもたらす自社だけの“ドメイン”とは
-
-



