[イベントレポート]

エージェンティック時代、あらゆる場所で稼働するAIエージェントの暴走をどう防ぐ?─ヴィーム

「Data AI Command Platform」が埋めるAIスタックの「空白レイヤー」

2026年8月12日(水)神 幸葉(IT Leaders編集部)

米ヴィーム・ソフトウェアは2026年7月29日(豪シドニー現地時間)、オーストラリア・シドニーで年次コンファレンス「Veeam ON Sydney」を開催した。基調講演に登壇した米ヴィーム・ソフトウェア 最高収益責任者であるジョン・ジェスター氏は、自律型AIが稼働する「エージェンティック時代」の到来を宣言する一方で、「AIドリフト」などの新たな脅威の登場によって、インシデントの影響範囲が拡大していると指摘した。同社はその原因を、既存のAIスタックにおける、アクセス制御を担うレイヤーの欠如に見る。AI時代のプラットフォーム「Data AI Command Platform」によってこの空白を埋め、強固なガバナンスを実現すると訴えた。

エージェンティック時代の幕開け

 年次コンファレンス「Veeam ON Sydney」の基調講演において、米ヴィーム・ソフトウェア 最高収益責任者(CRO)であるジョン・ジェスター(John Jester)氏(写真1)が登壇し、データ保護とAIセキュリティの新たな局面について語った。

 同氏は12カ月前、同じくシドニーの地でAIが自律的に機能する「エージェンティック時代」の到来を予言し、準備を呼びかけていた。そして今回、ジェスター氏は聴衆に対し、「今日、このステージに立って皆様にお伝えしたいのは、エージェンティック時代はすでに『ここにある』ということだ」と力強く宣言した。

写真1:米ヴィーム・ソフトウェア 最高収益責任者(CRO) ジョン・ジェスター氏

 「すでに企業環境の至る所でAIエージェントが稼働し、データを推論してインサイトを生み出し、意思決定を導いている。企業が安全なAIを活用するためには、明確な計画とツールが必要だ」(ジェスター氏)。

 ヴィームは現在世界150カ国で55万社の顧客を抱え、Global 2000企業の70%にデータ保護ソリューションを提供している。データレジリエンス分野で市場シェア世界第1位を握る顧客基盤から得られる知見が、今日のAI時代における課題解決の鍵になると同氏は強調した。

●Next:データ保護の歴史を激変させたAIエージェントの台頭、新たな脅威「AIドラフト」

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