ITインフラのソリューション事業を展開するネットワールドと、米国カリフォルニア州に本社を持つブレードネットワークテクノロジーズ(BLADE)は2009年1月26日、両社が日本国内におけるディストリビューター契約を締結したことを発表した。それにより、ネットワールドでは、BLADEが同日発表した最新製品「RackSwitch G8124」を含む「RackSwitchシリーズ」の取り扱いを開始した。
RackSwitch G8124は、ラックレベルのネットワーク仮想化に対応した10ギガビットイーサネット(GbE)スイッチ製品で、24ポートの10GbE SFP+インターフェイスを搭載している。発表による製品の特徴は以下のとおり。
- ポート構成:10GbE SFP+(SFP+ダイレクト・アタッチ、アップリンク(10G Base-SR/LR)共用)×24ポート
- 高コストパフォーマンス、高性能(低遅延、100%ラインレート)、低消費電力
- 次世代イーサネット技術のCEE(Converged Enhanced Ethernet)、FCoE(Fibre Channel over Ethernet)対応、ネットワーク仮想化機能対応
なお、RackSwitch G8124を含むRackSwitchシリーズの販売価格は下表のとおり。2009年2月10日より出荷を開始する。
製品名 | 標準ポート数 | 販売価格(税別) |
RackSwitch G8000 | GbE RJ45×44ポート、GbE SFP×4ポート | 126万4000円~ |
RackSwitch G8100 | 10GbE CX-4×20ポート、10GbE SFP+×4ポート | 274万9000円~ |
RackSwitch G8124 | 10GbE SFP+×24ポート | 274万9000円~ |
また製品は、以下の製品・ソリューションと組み合わせて提供される。
- VMware環境下におけるネットワーク・インフラを含むデータセンター仮想化ソリューションとして
- NetApp(ネットアップ)社のFASシリーズの接続機器として
- 10GbEインタフェースを標準装備したブレード・サーバーのアップリンク・スイッチとして
ネットワールドは、BLADEのRackSwitchシリーズを同社の仮想化ソリューションに加えることで、すでに多くの導入実績を持つヴイエムウェアの「VMware Infrastructure 3」とネットアップ社のユニファイド・ストレージである「FASシリーズ」をつなぐ、低遅延でコストパフォーマンスの高い仮想化環境向けネットワークの提案が可能となるという。
BLADE社では、ネットワールドの国内販売ネットワーク基盤を活かし、仮想化市場やデータセンター事業者、ネットワークストレージ分野、HPC(High Performance Computing)分野を中心にRackSwitchシリーズのさらなる市場拡大を図っていく。
両社は今後、企業やデータセンター事業者への製品導入において培ってきた、仮想化環境での最適なサーバー統合やデータ保護、柔軟なITインフラ構築のノウハウを共有し、企業向けプライベートクラウドの構築実現に向けた次世代データセンターインフラの提案を行っていく。今回の契約締結により、ネットワールドは、今後3年間で15億円の製品販売を目指すとしている。
ブレード・ネットワーク・テクノロジーズ
http://www.bladenetwork.net/
ネットワールド
http://www.networld.co.jp/