KDDIは2010年2月18日、世界170の国と地域で利用できる「KDDIグローバルネットワークサービス」の付加機能として、ユーザーが利用するアプリケーションごとに優先制御や高速化を行なうことによって、ネットワーク容量の有効活用を可能とする「アプリケーション最適化サービス」の提供を開始することを発表した。同サービスの申し込み受付は2010年4月1日より開始される。
同サービスにより、これまで難しかった「ユーザーネットワーク内で使用されるアプリケーション毎の通信量の把握」が可能となる。データ遅延の影響を受けやすいテレビ会議などの業務に重要なアプリケーションの優先度を高め、トラフィックを最適化することにより、ユーザーは現在利用している通信回線の容量を増やすことなく、利用環境の改善や、業務の効率化を図れる。
また、グローバルなネットワークを集中管理しているユーザーの統括拠点から、全ての拠点における通信量の最適化を一括して設定できるので、企業のIT担当者のネットワーク管理の負荷を軽減できる。
さらにKDDIが、ネットワークの一部としてユーザー宅内に最適化装置を設置し、月額定額料金で本サービスを提供するので、ユーザーが本サービスを利用するために設備投資を行う必要はない。
また同社は、機器を設置せずにアプリケーションの利用状況の把握や、一部の最適化機能を利用できる「仮想最適化機能」も提供する。
提供対象ネットワークサービスは、「KDDI Global Powered Ethernet」「KDDI Global IP-VPN」「KDDI Global IP-VPN エコノミー」「海外エリアネットワークマネージドパッケージ」の4サービス。
同サービスの月額利用料は、最適化装置が2万円/拠点~(税別)、仮想最適機能が1万円/拠点(税別)。初期費用は別途相談となる。
KDDI
http://www.kddi.com/