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[事例ニュース]

丸兼林業、免税軽油の記録業務をアプリで効率化、事務工数8割減

社長みずから3日でアプリを開発、日報や安全管理にも活用

2026年7月28日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

林業会社の丸兼林業(本社:愛知県豊田市)は、ノーコードでモバイルアプリを作成できる「Platio」を導入し、免税軽油制度の申請に必要な給油実績の記録業務を電子化した。社長みずからアプリを開発し、月次の集計工数を従来の3時間から30分以下へと約8割削減した。Platioを提供したアステリアが2026年7月24日に発表した。

 丸兼林業は、山林での木材伐採や搬出、出荷などを手がけている。重機を多用する同社にとって、軽油引取税の課税を免除する免税軽油制度の活用は欠かせない。ただし申請には給油実績の記録と報告が必要で、これまでは山林の作業現場で紙に手で記入していた。

 山林の現場で重機に給油した後、移動車へ戻ってからノートに給油量を記録していたため、メーター数値の失念や記入漏れが発生しやすく、雨天時には紙の汚損・紛失リスクがあった。また、現場から持ち帰ったノートをもとに、社長みずから年40~50時間をかけてExcelに転記して集計しており、この作業の負担も大きかった。

 今回、ノーコードでモバイルアプリを作成できる「Platio」(アステリアが提供)を導入し、給油実績の記録業務を電子化した(写真1)。Platioの選定にあたっては、プログラミングの知識がなくても現場に合わせたアプリを作成できること、電波が届かない山間部でもオフラインで入力できること、報告項目を選択式メニューにして直感的に入力できることなどを評価した。

写真1:スマホで給油実績などを記録する様子(愛知県豊田市苅萱地区の山林)(出典:アステリア)

 社長である酒井陽平氏みずから「免税軽油管理アプリ」「作業日報アプリ」「ヒヤリハット報告アプリ」の3種類を3日で作成し、運用を始めた(写真2)。

写真2:丸兼林業の酒井陽平社長(出典:アステリア)
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 免税軽油管理アプリにより、給油時に現場で入力が完結するようになった。記録漏れがなくなり、手書き情報をExcelに転記する作業もなくなった。月次の集計作業は約3時間から30分以下に短くなり、事務工数が約8割減った。

 作業日報アプリにより、従来は班長だけが入力していた作業日報を、全社員が入力する体制に切り替えた。生産量や燃費などの実績数値をリアルタイムで共有できるようになり、現場の数値に対する意識が高まった。

 ヒヤリハット報告アプリは、写真付きで情報を共有し、作業中の危険箇所をリアルタイムに確認できるようにした。

 なお、アステリアは、今回の事例で得た知見をもとに、免税軽油の申請・報告業務を効率化するテンプレート「免税軽油管理」をPlatio利用ユーザー向けに提供開始した。作業者が機械のアワーメーター値と給油量を登録すると、その日の合計給油量を確認でき、使用記録の蓄積により月間給油量の累計を自動集計できる(画面1)。

画面1:「免税軽油管理アプリ」テンプレートの画面(出典:アステリア)
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