三菱電機(本社:東京都千代田区)は2026年9月10日、世界200社以上・グループ約15万人分の人材データをまとめた「グローバル人財情報基盤」を2029年度までに整備すると発表した。面談記録など人事領域特有の非構造データをAIで解析し、比較・分析が可能な人材データに変換して集約する。
三菱電機は、グループ全体の人材データを可視化する「グローバル人財情報基盤」を整備する(図1)。世界200以上のグループ会社、約15万人の人材データを1つの基盤上で可視化する。データの整備には、人材管理に特化したAIエージェントを活用する。
図1:人材管理をAIで高度化する仕組みのイメージ(出典:三菱電機)拡大画像表示
背景には、グループ企業各社が使う人事・評価制度と人事システムがそれぞれ固有であり、人材情報を共通フォーマットに統合する工数が大きいという事情がある。加えて、職務経歴書や面談記録などの非構造データは形式が定まっておらず、蓄積しても活用が難しいという課題もあった。
取り組みの第1段階では、AIエージェントを活用し、人事領域に特有の非構造データを解析する。これまでグループ会社ごとにバラバラに存在していた人材データを、共通の尺度で比較・分析が可能な形に変換して集約する。データ統合の工数を、従来の方法と比べて60%以上削減できる見込みである。
第2段階では、経営層候補人材を対象とした社内公募制度で、応募者と求人ポジションのマッチング適合度をAIで分析する。人による確認・選定作業を補完し、思い込みや見落としを減らす。将来は全従業員の異動・配置にも活用し、ミスマッチを減らす。
システムの基盤には、東京大学松尾研発スタートアップのBAKUTANが提供する、人事データをAIで分析・活用するためのソフトウェア基盤「BAKUTAN OS」を使う。AIエージェントが、グループ各社で異なる人材データを共通フォーマットに自動統合する。
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