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損保ジャパン、社員研修にAIロールプレイングを導入、営業職の実践力を養成

オンライン学習「損保ジャパン大学」に組み込んで全社展開へ

2026年7月15日(水)IT Leaders編集部、日川 佳三

損害保険ジャパン(本社:東京都新宿区)は2026年7月15日、社員教育・研修の一環で実践型AIロールプレイングツールを導入したと発表した。Sapeetの「SAPI ロープレ」を採用し、全社員が時間や場所を問わず利用できるオンライン学習プログラム「損保ジャパン大学」に組み込んだ。まずは保険金サービス部門やリテール営業部門で利用を始め、顧客との対話や交渉、代理店への提案などの実践力を養う。

 損害保険ジャパンによると、同社がこれまで実施してきた社員教育・研修は、動画視聴などのインプット型学習が中心で、顧客との対話や交渉、代理店への提案といったアウトプット型の学びの機会をどのように確保するかが課題だったという。

 「フルリモート勤務などの定着に伴い、スキルや知識の伝承が減る懸念もあり、OJTの質を保ちながら実践力を育む新たな仕組みを整える必要があった」(同社)。

画面1:AIロールプレイングツールの画面(出典:損害保険ジャパン)
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 こうした課題を解決するのに、AIアバターを顧客や代理店の相手に見立て、対話を再現しながら演習を繰り返すAIロールプレイングツールに注目。東京大学発のAIスタートアップであるSapeet(サピート)の「SAPI ロープレ」(画面1)を導入した。実際の応対記録やマニュアルを元に同ツールが会話を生成し、現場で使える学びを再現する。社員は時間や場所を問わず、自身のペースで反復練習を行える。

 同ツールを、全社員が時間や場所を問わず利用できるオンライン学習プログラム「損保ジャパン大学」に組み込んだ。以下の3つの効果を見込んでいる。

(1)対話スキルの向上
 AIによる客観的なフィードバックや評価スコアにより、自身の話し方の癖や説明順序などの課題を把握できるので、応対力や傾聴力の向上につながる。

(2)心理的安全性を確保した練習環境
 先輩社員を相手にする従来のロールプレイと異なり、気兼ねなく何度でも挑戦できる。不安を早期に解消し、自信を持って業務に臨める。

(3)業務生産性の向上
 これまでマンツーマンで割いていた指導やフィードバックの労力と時間を軽減する。OJTの業務負担が減り、より創造的で付加価値の高い業務へとシフトできる。

 まずは保険金サービス部門やリテール営業部門で利用を始め、顧客との対話や交渉、代理店への提案などの実践力を養う。

 損保ジャパンはAIロールプレイングを順次、他部門に広げていく。今後は、実践データに基づく効果検証やマニュアル改訂・動画活用を組み合わせた研修の高度化に向け、外部パートナー企業との連携も強化する方針である。

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