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富士通、レガシーシステムのリライト/リホストを生成AIで支援、移行期間を4割短縮

「モダナイゼーションマイスター」の知見を基に、AI駆動で刷新プロジェクトを進行

2026年7月15日(水)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)

富士通は2026年7月14日、レガシーシステム刷新支援のSIサービス「Fujitsu AIドリブンモダナイゼーションサービス」の提供を開始した。老朽化した既存システムのリライト/リホストに生成AIを活用し、移行期間を約40%短縮するとしている。同社のAIプラットフォーム「Fujitsu Kozuchi」や業務特化型のLLM「Takane」を、レガシーシステムに詳しい同社の「モダナイゼーションマイスター」の知見を基にサービスを提供する。

 富士通の「Fujitsu AIドリブンモダナイゼーションサービス」は、レガシーシステムからJavaアプリケーションへの刷新を支援するSIサービスである。老朽化した既存システムのリライト(書き換え)やリホスト(プラットフォーム移行)を生成AIを活用して実施する。移行にかかる期間を約40%短縮するとしている(図1)。

図1:「AIドリブンモダナイゼーションサービス」の概要(出典:富士通)
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 近年、業務変革やAI活用が進み、レガシーシステムを刷新する需要が高まっていることを受けて同サービスを提供する。「特に、法改正が多い金融・公共・医療分野や、業務が複雑な製造業・流通業では、長年の業務ノウハウが古いシステムに残ったままになっている」(同社)。

 サービス名にある「AIドリブン(AI駆動)」として、レガシーシステム/技術に詳しい同社の技術者「モダナイゼーションマイスター」の知見を基に、AIプラットフォーム「Fujitsu Kozuchi」や業務特化型の大規模言語モデル(LLM)「Takane」を活用する。

 刷新プロジェクトでは、対象となるレガシーシステムの各種情報をAIが横断的に分析し、構造化データとして一元管理する。これにより、工程ごとの異なりがちな判断基準を統一し、リライト時の手戻りや品質のばらつきを抑える。

 そのうえで、AIエージェントが進行管理を担いながらタスクを並列実行し、プログラム言語の変換と検証を繰り返して大規模かつ効率的にコードを変換する。そして、最終的な判断を技術者が担うことでリライトの品質を確保する。

 また、KozuchiとTakaneだけでなく、複数のAIモデルをユーザー企業の用途に応じて使い分ける。両AIを基本としつつ、ユーザーのシステムの特性やセキュリティ要件によっては、米Anthropicの「Claude」や米OpenAIの「GPT」といった富士通製以外のAIを組み合わせるケースもある。

 AIエージェントには、富士通が手がけてきた数千件規模のプロジェクトの実績や、成功・失敗の具体的な事例をナレッジとして言語化したものを学習させた。これにより、レガシーシステムの刷新に詳しい技術者を確保することが難しい企業でも、一定の水準で作業を進められるという。

 富士通は2026年3月より、レガシーシステムのソースコードから設計書を自動生成する「Fujitsu Application Transform powered by Fujitsu Kozuchi」を提供している。新サービスでは、後工程となるリライトやリホストを請け負う(関連記事富士通、COBOLなどのレガシーソースコードから設計書を自動生成するSaaSを提供、作業時間を30分の1に)。

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