[市場動向]

ソフトバンク孫社長がOracle CloudWorld Tokyoでビッグデータ活用事例を紹介

2013年4月9日(火)志度 昌宏(DIGITAL X編集長)

東京・港区で2013年4月5日に開かれたOracle CloudWorld Tokyo(主催日本オラクル)の基調講演に、ソフトバンクの孫正義社長が登壇。ビッグデータの活用事例を発表した。

ネット選挙時代に生きるツイートのよる感情分析を実施

 第2は、twitterの投稿分析である。8200万件のツイートを自然言語処理することで、利用者の感情を分析する。「iPhone5発表」や「イー・モバイル買収」といったソフトバンクの発表が好感を持っていけ入れられているかどうかを見ることで、次の打ち手に生かすという。孫社長は「ネット選挙が解禁されれば、こうした技術が生きてくる」と話す。

 最後は、行動ターゲッティング。Yahoo! Japanへの月間500億ページビュー(PV)を対象に、利用端末や性別、年代、参照した広告などを分析し、効果が最も高い層へ特定の広告を表示する。昨年9月に実施した乗り換えキャンペーンでは、この仕組みを使い、機種変更時期が近く、キャリアを乗り換えてもよいと考えているであろう層を電子クーポンに誘導したところ、目標の8400人に対し、2万919人を集客できたとする。

 孫社長の基調講演は、サテライト中継された米オラクルのラリー・エリソンCEOによる「Oracle Cloud」のプレゼンテーションを受けてのもの。冒頭で両氏は、ソフトバンクによる米携帯大手のスプリントの買収に伴い、両社のシステムをOracleベースで単一システムに統合する計画について、より強固なパートナーシップを結び推進することを話し合った。

 孫社長は、自身が尊敬する坂本竜馬の例を挙げ、「日本を愛しているが、それは日本製品を使うことに限られない。もっとも能力があり、コストパフォーマンスが高い製品・技術を使うことが、結果的に世界に打って出ることにつながる」との考え方を示した。

30年ビジョンで描く2040年には、教育から医療、ワークスタイルなど人々の暮らし方が大きく変わるとみており、孫社長は、「情報革命で人々を幸せにしたい」として講演を終えた。

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