矢野経済研究所は2013年12月16日、企業や団体などに実施したITベンダーの満足度調査の結果を発表した。「導入~開発フェーズ」と「保守運用フェーズ」の2つの満足度を調査した。満足度を4段階に分け、「大変満足」を100点、「まあ満足」を67点、「やや不満」を34点、「大変不満」を1点とし、獲得した点数で順位を付けた。
矢野経済研究所は、企業や団体などに実施したITベンダーの満足度調査の結果を発表した。導入~開発フェーズは次の9項目の満足度を調査した。「提案力」「コンサルタントの品質/体制」「プロジェクトマネジメント」「最終製品の品質」「価格」「予算遵守」「業務分析」「最新技術への対応」「継続意向」。
「導入~開発フェーズ」の「継続意向」を調査した結果、もっとも満足度の高いITベンダーは日立システムズ(70.67点)だった。2位には日本IBM(64.94点)、3位にはNECネクサソリューションズ(64.00点)が続いた。
継続意向の回答結果は、「継続したい」と答えた企業は10.1%で、「まあ継続したい」(65.0%)と合わせると、75.1%の企業が現在取り引きするITベンダーに満足していることが分かった。
一方、保守運用フェーズは次の8項目の満足度を調査した。「ノウハウの豊富さ」「トラブルの予防」「トラブル時の初期対応」「トラブルシューティング」「セキュリティ対策」「問い合わせへの対応」「価格」「継続意向」。
「保守運用フェーズ」の「継続意向」を聞いた結果、満足度が高かったITベンダーは日本IBMがトップで73.95点、富士通マーケティング(70.00点)、都筑電気(70.00点)、JBCC(69.54点)、NECフィールディング(68.65点)と続く。
保守運用における継続意向は、「導入~開発フェーズ」のそれより満足度が高い。「継続したい」と答えた企業は11.2%で、「まあ継続したい」と回答した69.7%を加えると、80.9%が満足していた。